鳰さん
のうた一覧
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ささやかな恋の一つもしてみると朝の起きぬけこんなにすがしい
平成二十八年五月三十一日
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恥ずかしさ切なさ悲しさいっしょくた嬉しさ楽しさ恋をしたけど
令和二年二月十八日
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腹の底喉笛の奥声の果ていつもあなたに叫びたかった
令和二年二月十八日
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切れ味のよい言葉だけ飾りたいこの世を渡るわたしのために
令和三年四月二日
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秋中の 晴れた夜空に 逝くあなたよみじ照らせよ 金銀木犀
平成二十四年十月二十八日
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秋霖に 重ねて踏みし 色枯葉 賑しく映る 心にもなく
平成二十四年十一月六日
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過ぎゆきて 見上げることに いくたびか慣れ親しんだ 我殴りたし
平成二十四年十一月八日
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見上げるだけで満足してんな
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膝で寝る 猫のこの子は 母猫でわたしはいまだ 母にならねど
平成二十四年十一月十日
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小蝿飛ぶよろめきながらなおも飛ぶおまえも逝くかふゆのかぎりに
平成二十四年十一月十五日
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電脳の海に漂い再会すなれど情けは画面を越えず
平成二十四年十一月十五日
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気分的には、電脳の海でめぐりあひ...
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生ぬるく暗い波の間漂いて浮き沈み泣く星空を仰ぎ
平成二十四年十一月十八日
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ほしいものが、昔あったんだけど生...
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氷雨落ち玉川へりをゆく翁のろき歩みにわれ心寄す
平成二十四年十一月十九日
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淡々と離れる算段つけてます 好きになってはいけない相手
平成二十五年一月三十日
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くろ髪の重くなるたび積もるのは恋だけだとは思うなよ春
平成二十五年二月五日
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洗髪が楽になったの切ったから 礼を言うわ あなたのせいよ
平成二十五年二月十七日
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手をつなぎもう片方の手を上げて道渡る子らほほ笑む真昼
平成二十五年四月二十七日
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眼球の曲面に沿いて真実を見せてくださるコンタクト様々
平成二十五年四月二十八日
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ドライアイで!目がっ!
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切ることで忘れてしまう恋なんてファッション誌にも載らない髪型
平成二十五年四月二十八日
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雑草と刈られてしまう葛の葉の恋い紫よ花ぞやさしき
平成二十五年六月二十五日
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わたくしが浴衣を着れど髪結えど花火散るらむあなたすぎゆく
平成二十五年八月十八日
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