南 骸骨さん
のうた一覧
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額へのキスは静かに「愛してる」髪の隙間に昨日の喧嘩か
平成二十四年十二月八日
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手を引いてなだらかな段登りきり神とあなたの会釈に付き合う
平成二十四年十二月八日
8
老人と寺は惹かれあいますね
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街の灯がぽつりぽつりと消えてゆきロータリーの樹は影絵とならん
平成二十四年十二月八日
5
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湧水を掬えば指先より痺れ雫に思う水の齢など
平成二十四年十二月七日
8
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カップ麺すする口する熱帯魚見られているを知ってしばらく
平成二十四年十二月六日
5
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この人を抱いた罪かは知らねどもジャムの蓋さえ今朝は手強い
平成二十四年十二月六日
7
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教室にストーブ運ぶ用務員軍手の先より出る指は黒
平成二十四年十二月六日
6
今も教室にストーブはあるのでしょ...
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豆付いたもやし炒めを出す店が貼り紙一枚で消えてゆく
平成二十四年十二月六日
3
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肉牛と記され育つ子牛にも2文字で終わる名があったかも
平成二十四年十二月五日
6
市川さんの肉牛に魅せられて
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封を切るスティックバーの粉が舞い深夜は俺が数人はいる
平成二十四年十二月五日
4
夜毎多重人格の私
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ペンだこの微かな膨らみ確かめて今年は手書きを数枚書こう
平成二十四年十二月五日
12
きんがしんねん→変換。の怠惰
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中心の存在知らせぬ水晶は透明という闇を抱える
平成二十四年十二月五日
1
具象と抽象の狭間にあるような物質...
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剥がされたかさぶたの裏まだ残る罪の培養痕たる痛み
平成二十四年十二月五日
4
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履歴書に喫煙の有無記したるこの同僚とはきっとうまくいかない
平成二十四年十二月四日
4
同僚(ひと)
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未来の糖なる蜜に誘われて傀儡使いの糸吊られる
平成二十四年十二月三日
1
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商品名まるごと丸々なるものの原材料の細かい記載
平成二十四年十二月三日
3
純粋は薄まる
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ある惑星のSP盤似る輪にきっと「おらは死んじまっただぁ」が似合う
平成二十四年十二月三日
3
まがねさんの土星に寄せて ...
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バイト終え戸締まり照らす街灯に埃のごとく舞う初雪か
平成二十四年十二月三日
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おはようを優しくもない貴女から秒速の反応と判断が要る
平成二十四年十二月三日
3
これもまた愛
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輪郭を剥き出すように髪を結い捲りあげたる誠実な腕
平成二十四年十二月二日
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