南 骸骨さん
のうた一覧
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夜もすがらホストは声を張り上げてヒト科ホストも雑食変種
平成二十四年十一月十二日
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客席の柱に貼り紙「てっぽう厳禁」ヒト科関取雑食攻性
平成二十四年十一月十二日
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すすきの穂首に巻き付く蟷螂の卵を揺らす役目を負いし
平成二十四年十一月十一日
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蜘蛛の巣に垂れし残骸変わらねばきゃつの安否を気にしてる朝
平成二十四年十一月十一日
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都会にて餓死の一報知りたればいつかのカレーが輪郭を消す
平成二十四年十一月十一日
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調整池絹布のごとし漆黒を袈裟斬りにした天の川かな
平成二十四年十一月九日
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花びらの枚数数えて摘む姪の花占いは思い通りに
平成二十四年十一月七日
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まだまだコスモスです
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窓ガラス結露の粒が集まりてツーッと伝えば僕の家系図
平成二十四年十一月四日
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モルタルにはしる亀裂の別れ目が進化の大樹に見えて霜月
平成二十四年十一月四日
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カップ酒吐き出す自販機明滅し自問の時を促している
平成二十四年十一月四日
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着られなくなったスーツを掻き出して棺桶のごと蓋閉ざしたり
平成二十四年十一月三日
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「しばらくの間お休みいたします」フォークの浮いた見本は隠れて
平成二十四年十一月三日
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銭湯の湯気に染み込むざわめきが聞き取れぬまま我乾季なり
平成二十四年十一月三日
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冬からの挑戦状がハンドルを握る拳に叩きつけられ
平成二十四年十一月一日
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水が飲みたいと告げながら絶えた君湯飲みはこんなに重かったっけ
平成二十四年十月二十九日
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チイちゃんとシロが見ていた水溜まりゴトゴト電車が二人を消した
平成二十四年十月二十九日
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スカートに種をいっぱい引っ付けて君とシロとの散歩は自由
平成二十四年十月二十九日
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先をゆく君を名前で呼んだならえのころ草に笑顔がはみ出す
平成二十四年十月二十八日
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高架下叫んだ声は奪われていつもの女優が刺される火サス
平成二十四年十月二十八日
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さよならの手を胸元でそっと降るそれを見てたは月と僕だけ
平成二十四年十月二十七日
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