南 骸骨さん
のうた一覧
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鰯雲名札をつけた汝とみたりそして添え木の我が微笑む
平成二十六年十月二十二日
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Tシャツを更にまくりて食べ放題「いただきます」の声が好きだった
平成二十六年十月十九日
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月蝕(しょく)の夜胎児の如く眠りたる君の傍らにたて肘にて
平成二十六年十月十九日
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サンマ定食500円の店で別れを切り出す箸は止まらず
平成二十六年十月十九日
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霊長類猿目ヒト科牙はなし寂しがり屋につきツガイ要
平成二十六年十月十七日
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腹筋を割ったことなどない我か通販番組深夜放送
平成二十六年十月十七日
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国道を肉になりたる豚がゆくその道を通って仕事
平成二十六年十月十七日
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中指の汚らわしさに行き着いて卵パックをそで潰したり
平成二十六年十月十七日
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仕送りのラーメン茹でて友の言うなんたら論を閉じ込めてやる
平成二十六年六月八日
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久方に友と逢いたり軽井沢酌み交わす盃ゆっくりすすむ
平成二十六年五月十一日
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肩越しの君の視線に振り返り頬の先から好きになってく
平成二十六年五月十一日
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仮設にて小さなテレビもう三年今年も津波の同じ映像
平成二十六年三月十二日
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仕事場で初めて会いしこの人に誉められたくて雪を掻く掻く
平成二十六年二月二十三日
5
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沢庵の塩っからさ言う君の頬赤らいでゆく初めての朝
平成二十六年二月二十三日
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歩を打ちて瞬きもせず次手を指す二人の無口はむしろ饒舌
平成二十六年二月二十三日
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楕円なるボールを運び運べれど届かぬラインその先に君
平成二十六年二月二十三日
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忘れんなフロントに貼る松飾り仕事始めは一番の僕
平成二十六年一月四日
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セーラーが可愛かったと擁護するワタシを一気にコロシテクダサイ
平成二十六年一月四日
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二の腕の弛みはこの子の年輪とアルバムみやる凸凸の尻
平成二十六年一月四日
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笑い皺随分増えたわと漏らし三面鏡がざわめいている
平成二十六年一月四日
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