漫ろ野さん
のうた一覧
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繰り返す言葉の音階弾け飛び 唸れど掴み損ねた七五
平成二十七年四月十六日
1
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白い丸テーブルに赤い椅子四つ 陽光差す窓に額縁をみる
平成二十七年四月十六日
2
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春の裾揺らす乙女ら微笑みて「ちゃんと言ってね、殺してあげる」
平成二十七年三月三十一日
1
思わず二度見した
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ここまでと引いた妥協は砂の線 深呼吸して さあ吹き消して
平成二十七年三月二十九日
3
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昼飯を食いっぱぐれて鳴く腹よ 私もがんばる お前もがんばれ
平成二十七年三月二十九日
2
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一筋に夕陽へ縋る白色は彗星のような人工の雲
平成二十七年二月十日
2
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生きてこそ なれど息吸い吐く人の全て生者か そう活きてこそ
平成二十七年一月二十三日
1
いま思う安楽死尊厳死
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手を伸ばさないと決めたのに あの人の星の瞳が私を呼ぶの
平成二十七年一月二十三日
2
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鳩の足 落ち葉踏む音 木枯らしの指揮で大きな合唱となり
平成二十七年一月二十日
3
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朝焼けに燃ゆる黄金の稜線を真白き雲の頂に見る
平成二十七年一月十九日
8
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君が綺麗という花の下で白濁の目をした金魚が眠っている
平成二十六年十一月十二日
3
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つややかに香る林檎に頬寄せて愛でてシャリリと響くさみしさ
平成二十六年十一月十二日
5
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老いし人 見やる哀れのまなざしは いつか私に還る木枯らし
平成二十六年十一月五日
4
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うずくまり咽び立てずに喘いでも 心の咳を誰も聞かない
平成二十六年五月十六日
4
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毎日が毎日が毎日が毎日が 縄の輪が横たわる
平成二十六年五月十六日
2
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蒸れた匂い 白い躑躅に温い雨 泥濘の皐月 病と共寝
平成二十六年五月六日
3
怠い五月病
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足の裏 なにかを踏んだ なに踏んだ 大人は見ない ただ見ない振り
平成二十六年五月六日
6
いちいち構ってはいられないのだか...
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落ちていた足跡たどって歩いてた 振り返り見れば私がいない
平成二十六年五月六日
5
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判るほど大人じゃないし 解らないほどに子供じゃない私たち
平成二十六年五月六日
6
高校時代の一作
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そっと頬染める様に花開く いじらしさと添うチューリップの春
平成二十六年四月十日
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