五穀米さん
のうた一覧
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寄稿してノルマ生じぬこの五冊どこにどうしてさばくものかは
平成二十六年五月十日
3
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日盛りのソーラー時計の充電に居場所のなきは仕事なきこと
平成二十六年五月八日
1
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昼過ぎの二円切手を十五枚買うこともまた些事と気晴らし
平成二十六年五月八日
4
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深緑の女神オレンジ娘など筆も自在に描けば習作
平成二十六年五月八日
2
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市松の模様の革のクッションの硬さよきかな来週手術
平成二十六年五月八日
3
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笑う門には幸福と父がいて邪鬼はこうして追うのだと言う
平成二十六年五月八日
3
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部屋に置くペールグリーンの葉表の鈍く光りてただに愛おし
平成二十六年五月七日
6
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真向かえばノルマは軽く一時間ほどで終わりて明日のことなど
平成二十六年五月七日
1
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髪切りに行けば馴染みの理容師の丁寧過ぎる三十分かな
平成二十六年五月七日
0
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医者通い続いて下がるモチベーション夏はまだ来ず伽藍洞の部屋
平成二十六年五月七日
4
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薄緑色した観葉植物の生え出ずる新芽冬越したれば
平成二十六年五月七日
4
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子羊の入学式の祝い歌この日の後の日々の生け贄
平成二十六年五月四日
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緑成す五月朔日自転車の後輪替えてその後乗らず
平成二十六年五月三日
3
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弦を打ちメロディー奏でる弁天の腕輪弛びて共に響きぬ
平成二十六年五月三日
5
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天秤と剣はあまりにあからさま金の板絵のミカエル強し
平成二十六年五月三日
3
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週末と黄金週間共に来て何はともあれ病は癒えて
平成二十六年五月三日
5
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籠り入る日々に緑は輝きて否が応にもその色を知る
平成二十六年五月三日
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偶像が見る間に穢れてゆく様を見ることも今生の証か
平成二十六年五月二日
6
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昨日まで暮らしはついぞ求めずもここに住むぞと部屋内飾る
平成二十六年五月二日
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二千円三千円の商いの羨ましきは客の気軽さ
平成二十六年五月二日
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