五穀米さん
のうた一覧
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会うことの無き人と交わすメールにて事実の底の行動素かな
平成二十六年五月二十二日
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プログラムの表で笑うMCの舞台裏などおくびに出さず
平成二十六年五月二十三日
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珈琲の豆買いにゆく大手町ビルを潜って成城石井
平成二十六年五月二十七日
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売文を冷ややかに見て昨日今日お金は静かに得るものであり
平成二十六年五月二十八日
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プライズが誇りでありし人を捨て自分の世界をつくりゆかねば
平成二十六年五月二十九日
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技術者の論文に詩を見ることもありぬ私の伊達や酔狂
平成二十六年五月三十一日
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海外を渡りて大手ゼネコンの現場所長の受洗の話
平成二十六年五月三十一日
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イベントで終わってしまう半年のなりわい忘れる午前も午後も
平成二十六年六月二日
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商人のように挨拶したのちの引かれ具合も計算づくで
平成二十六年六月五日
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合宿に参加出願して今朝は走りませんがと付け加えたり
平成二十六年六月六日
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末広と言う町名を追いたれどバスで十分毎時一本
平成二十六年六月九日
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偶像をスターと讃えるひともいて現世の富は恥も生みたる
平成二十六年六月十一日
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仕込まれる料理は次の食卓で振る舞われるためサービスのため
平成二十六年六月十一日
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薄紫に透き通りたる矢車草スペイン花瓶に活ければ映えて
平成二十六年六月十四日
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配偶者以外に友欲し恋が欲し熟年サークルおおかた不純
平成二十六年六月十四日
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満開のお花畑で愛謳う芸術家どこか天地朦朧
平成二十六年六月十六日
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余裕とう権益ならば欲しきものを地獄の餓鬼であってはならぬ
平成二十六年六月三十日
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繰り返す平易な象徴年を経て訓話のような文章である
平成二十六年六月三十日
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ビジネスに頭侵され歌人らを侮っている梅雨の只中
平成二十六年六月二十九日
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二人目の妊娠さらに不審なり父とサインの後の離婚よ
平成二十六年六月二十九日
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