佐藤晴さん
のうた一覧
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カーテンの波のまにまに思い出がくらげのように乾涸らびている
平成二十四年七月二十四日
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さよならの響きに思う永遠ともう何度目かのこの世の終わりと
平成二十四年四月十七日
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一生のお願いをもう来世のも使い果たして途方に暮れる
平成二十四年四月二十四日
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見上げても蒼さがたりない空だからかわりに青いビー玉覗く
平成二十四年四月二十六日
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太陽と等しくひかるきみの吹くサクソフォーンを直視できずに
平成二十四年五月九日
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小沢健二「さよならなんて云えない...
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残業でできてる夜景のまばゆさで独りじゃないから明日も生きるよ
平成二十四年五月十日
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みんながんばってる。
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ファインダー越しの魔法かときめきの理由に名前を付けるとしたら
平成二十四年五月十五日
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早退の理由は「南の青空に白いくじらを探しにいきます」
平成二十四年四月二十三日
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題詠ったーより【『早退 』と『南...
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草原に居場所をなくしたみらいでは工場地帯できりんに逢える
平成二十四年四月十九日
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重機がきりんの群れに見える風景が...
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天国がどこかにあるとしたらそれは 君のとなり その5センチの場所
平成二十四年四月二十五日
5
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子供らの遊ぶ時間を切り分けてタイマー代わりの夕陽が燃える
平成二十四年五月六日
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題詠ったーより【『遊ぶ 』と『タ...
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蛇口からしたたる水を数えてる 一瞬前がもう過去になる
平成二十四年五月七日
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深海魚だって飼えるわ、三日三晩涸れないわたしのバスルームなら
平成二十四年五月九日
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シリーズっぽくなったバスルーム短...
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校庭に星を描いたあの頃はまだ空を飛べていたかもしれない
平成二十四年五月九日
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垂れ込める夜の無音を引き裂いて誰かがつぶやく音に安堵する
平成二十四年五月十日
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Twitterは動くよ深夜でも。
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覚悟決め開いた二月のロッカーに先客四人のチョコが整列
平成二十四年五月十八日
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満席です。
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すべてから逃げ出したいと思います。投げ出したいと思います。(嘘)
平成二十四年五月二十七日
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帰りゆく足音波にさざめいて街の機能を飲み込む駅舎
平成二十四年六月四日
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一日お疲れさまでした。
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桜にもはなびら掬うその手にも葉脈じみたあかが在る春
平成二十四年四月十六日
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知らなくていいこともある この恋の行き着く先とか(でなきゃ走れない)
平成二十四年四月十六日
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