佐藤晴さん
のうた一覧
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両親の恋で生まれた僕も今、恋をしている つながっている
平成二十四年六月十二日
10
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桜前線を追いかけて終着点過ぎても続け君との春よ
平成二十四年四月二十七日
9
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制服を脱ぎ捨て忘れた恋というものが必須科目だった日々
平成二十四年四月二十三日
9
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触れあわず傷つかぬ距離をはかりあう臆病者のテルミンの恋
平成二十四年四月二十五日
9
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脱皮するように剥がれてきた夢を大人になったと笑う苦さよ
平成二十四年五月一日
8
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万華鏡揺られかたちを変えてゆく うつろう心模様が見える
平成二十四年五月二日
8
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工場の鉄骨の森飾る灯は夏の夜の夢演じるひかり
平成二十四年五月二十七日
8
工場夜景を撮りに行きたい。
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肌撫でる距離で微睡みゆくきみの呼吸が僕を是としてくれる
平成二十四年六月二十七日
8
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置いて来た過去とを分かつ春霞 声も姿もいつか忘れる
平成二十四年四月二十二日
7
題詠ったーより【「霞」と「いつ」...
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十字架に今なら気付ける紺色の制服が免罪符だったこと
平成二十四年四月二十三日
7
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誘蛾灯 群がる虫の哀れさは君追う僕の瞳に似ている
平成二十四年五月三日
7
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致死量のミルクを垂らしたバスタブが特効薬な夜は更けゆく
平成二十四年五月九日
7
バスルーム短歌その6。
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さめやらぬ夢かうつつか手に触れたほのかな熱を抱きしめ眠る
平成二十四年五月十四日
7
看病されるしあわせ。
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どこまでも平行線を歩いてく 欲しい言葉を君はくれない
平成二十四年五月十四日
7
廃線跡に残された古びたレールが印...
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算数の式を解くより実験をしよう たとえば君の体温
平成二十四年五月十四日
7
考えるより感じろ。
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きんいろが影に蝕まれ思い知る君の笑顔はあたたかだった
平成二十四年五月二十一日
7
日食の影響なのか、とても寒い朝で...
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しあわせな君の寝息を妨げる権利をください ただ僕だけに
平成二十四年五月二十二日
7
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わかりやすい恋わかりやすい言葉達わかりやすい君もうわからない
平成二十四年五月二十八日
7
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右足と左足交互に出して前に進もう泣きながらでも
平成二十四年六月四日
7
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紫陽花がうつろうようにまた恋の喜びあかく染まるまで泣け
平成二十四年六月八日
7
アルカリ性土壌ではピンクの紫陽花...
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