菱谷真青木さん
のうた一覧
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遠くの星の良く似た人に訊ねても返事はとても待てない恋だ
平成二十四年四月十三日
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春の海は目眩と陽射しの区別がつかず未来へも帰れそう
平成二十四年四月十三日
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泥沼のような陽射しと青空をねだって春の夕焼けは育つ
平成二十四年四月十三日
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「手のひらが冷たいときはこうやって地球の方にパネルを向けて」
平成二十四年四月十三日
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「舐めてみて雨の匂いのする肌がさみしくてさみしくて泣けそう」
平成二十四年四月十三日
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冬の匂いと春の匂いを嗅ぎ分けようとしているうちに夜です
平成二十四年四月十二日
6
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コーヒーの香りが染みたロボットに花を添えます、いつかどこかで。
平成二十四年四月十二日
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コーヒーの香りが描く軌道から恐竜の雲飛び立った窓
平成二十四年四月十二日
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火星にも生きる準備をするための夕焼け小道があればいいのに
平成二十四年四月十二日
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思い出と眠気と夢と食欲と性欲と死の匂いと現実
平成二十四年四月十二日
1
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「機械にも心はあると知っていて私の螺子を探すのですか」
平成二十四年四月十日
4
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「大変な事件でしたね」「いえ別に。性別くらい変えられますし」
平成二十四年四月十日
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夜にふと機械仕掛けでありたいと望んだけれどそれは人間
平成二十四年四月十日
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宇宙飛行士の頭痛、吐気、悪寒、目眩を思う部屋のくらやみ
平成二十四年四月十日
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青色を感じる日でしたから明日も白鳥のふりをしてみますの
平成二十四年四月十日
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舌と舌でわかりあったふりをしてぬるい海あふれだしてしまう
平成二十四年四月九日
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幾億の言葉を纏い結局は炬燵から見る空があるだけ
平成二十四年四月九日
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宇宙から地球を眺めラーメンとつぶやいて見る標準0時
平成二十四年四月九日
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夕空にゆらゆら落ちる雪たちが私の骨へ積もってゆく
平成二十四年四月九日
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遺伝子の螺旋の道を駆け抜けて空を見上げて目を細めたい
平成二十四年四月九日
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