もぢずりさん
のうた一覧
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古きメモに記されし言葉二歳児のいたはる心押し頂きぬ
平成二十四年九月二十九日
1
祖父母を訪問した後、まだ三歳にな...
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五才の子が戻らぬ母と理解せしその瞬間を神よ癒し給へ
平成二十四年九月十七日
1
突然騒ぎ出したらしい、問いつめた...
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君のなかのタイプする母に並ぼうとブラインド練習したと知る今
平成二十四年九月十七日
1
「すぐに僕もできるようになったん...
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タイプのことまたわからせてくれたのね言葉の含意は別離の重さ
平成二十四年九月十七日
0
自ら触れたこの話題、天の雫のよう...
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比喩として柊もくせい撫でてみる皮膚裂く香りもう二首出血
平成二十四年九月十七日
0
違う詠み方、違うものを詠もうとす...
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最高だった一九九六年は嬉しかったガラクタ道でビー玉転がし
平成二十四年九月十七日
2
美しいビー玉を、大切な3つのビー...
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羽ばたいたあの金曜日のその時をシグナルくれた涙送れた
平成二十四年九月九日
2
4回目の祥月命日、なんらかのコン...
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「そうだったのとても辛かったね」こう言えてはっとして見れば十一時だった
平成二十四年九月九日
1
一日半の空白の時が残されている、...
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ガリガリと生きてるこの日その刻の符牒などくれて助けてくれた
平成二十四年九月九日
1
祥月命日は一瞬一瞬、共に生きる
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霜ザクリ春や立つとふこの日より此岸の暮らし潔く供えむ
平成二十四年九月九日
2
この世の暮らしを供えられるものに...
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一月は泡沫のごとすべり過ぐそちらはいかが三年暮らして
平成二十四年九月九日
9
地を這うような三年だったが、なお...
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「いかにあれ汝が子なるをば良しとす」と言ひ切りし子を助け得ずなる
平成二十四年九月四日
0
こんな断言も哀しく惜しい、どんな...
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白きまま見ても見倦かぬこの額母知らぬ間に花のごと育つ
平成二十四年九月四日
3
7年の空白の後、出逢った姿はまさ...
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苦しみて眠る闇道きれぎれに作る幻像「かくありたれば」との
平成二十四年九月四日
0
あれこれ、すればよかったと夢想し...
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悲しみは突風のごと来る拷問のごと蛇のたくりてからくも逃る
平成二十四年九月四日
0
いつまでも悲哀の質は変わらない、...
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ふと聞けばごめんごめんと唱へゐる言ひ逃れ得ず愛惜迫らる
平成二十四年九月四日
0
発作のように延々と唱えている
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さういへばわが浅ましき生きやうも見通されゐる嬉しさ親さ
平成二十四年八月十八日
3
会っていると、包まれているような...
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階段を寸暇惜しみて走り去る駅の影絵の汝が夢の跡
平成二十四年八月十八日
3
今でもくっきりと脳裏に焼き付いて...
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悲しみは越えしはずなる青年よ肩真直にて胸厚き子よ
平成二十四年八月十八日
1
母のその場しのぎの言葉も空しさも...
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嘆きつつ登り行く身になほ子らのあれば負けまじ面影の坂
平成二十四年八月十八日
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下の子たちの人生を君も気にかけて...
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