もぢずりさん
のうた一覧
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半白の髮ざらざらと哀しくてアフリカ産とふオイル撫でつく
平成三十一年一月十一日
4
アフリカのどこかにある生命力あふ...
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ランダムに過去の寫眞を見せくるるデスクトップに笑ひて泣きて
平成三十一年一月十一日
5
10秒ほどで移り変わる時間、家族...
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列島の裏と表に冬鳥の聲のやうなるメール飛び交ふ
平成三十一年一月十一日
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まるで命綱のようなメールのやり取...
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内房線の家のまにまに黒富士のちらりちらりと隠れんぼして
平成三十一年一月十一日
5
房総半島の内房線、千葉を過ぎたあ...
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「猫坂」とふ小説書きて偲びたりあるとき猫の命と觸れ合ひ
平成三十年二月二十一日
5
命よ、命、尊きものよ
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いつまでも落ちては落ちるゆきひらを明け暮れ見上ぐ舞ひて遊ぶを
平成三十年二月二十一日
5
降り続く雪片をいつまでも眺めてい...
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實のものも小鳥も絶えて凍て空に叫聲太き影の羽ばたき
平成三十年二月二十一日
3
ことさらに声の大きさが目立つ ...
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萠黄色のスカーフに合ふチュニックに蠟梅見上げ春へときめく
平成三十年二月二十一日
5
冬の花なれど
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鳥聲は如月半ばの早春賦ベンチにしばしスマートフォン使ふ
平成三十年二月二十一日
2
対して使えないスマートフォン、好...
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佛の座いまだ咲かぬに木に色を燈し初めたる梅の仲間ら
平成三十年二月十六日
7
白梅、蠟梅、あんず、庭梅 凛と...
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孫とよく來たりし公園清らかに刈られてどこかの犬と我のみ
平成三十年二月十六日
7
草がふさふさと茂った小山を駆け回...
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似たるあを比べむと凝る犬のふぐり二月の空より紫つよし
平成三十年二月十六日
3
寒さに縮こまって咲いていたせいか...
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「お 咲いてる」空の瞳かコンビニにコーヒー飲まんと如月往けば
平成三十年二月十六日
4
つい呟いてしまった、発見。空を移...
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南向きの門をぬくぬく出で右へ曲がればすなはち寒風生ず
平成三十年二月十六日
4
如月という美しい名前の月、昨日今...
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水仙のつぼみ開けど紅の芯褪せゐて香るかはやにはつか
平成三十年二月七日
6
日の差さないところでは発色悪いら...
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寒の内に花三つ咲く水仙を伐れば見ゆるも莟のふたつ
平成三十年二月七日
6
りんりんと咲き出した水仙、外にお...
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古臭き厠も心踊るべしスイトピーあはれ飾りてぞみん
平成三十年二月七日
4
毎年、年の初めから売られているス...
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冬晴れの風が枯れ葉を集めくれお禮言ひ言ひ初仕事終ふ
平成三十年二月三日
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正月の初庭仕事。ちょうど風が集め...
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吹き溜まりの朽葉集めてゆくバスの温情駅まで五分と百円
平成三十年二月三日
4
旧道を時たま通る乗合バスは、老い...
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暗き水たたふる疏水の行き先は落ち葉の微か動くに知らる
平成三十年二月三日
6
海に近い疎水にかかる橋より、満潮...
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