もぢずりさん
のうた一覧
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じっと見る九月の暦「いつ決めた?」心に問ひつ数字の列を
平成二十五年七月二十七日
1
言葉も失われる
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こほろぎの呟くに似る吾子の声蝉なら叫べ祈れかまきり
平成二十五年七月二十七日
1
思えば、声の細い子であった。感情...
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あと一歩の踏み込み足らざり堅固なる汝が決定をくつがへすこと
平成二十五年七月三十日
1
予感としての不安、と今なら言える...
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どの子らもわが悲しむを思ひ遣る子らの悲哀を思ひて泣くに
平成二十五年七月三十日
1
過去を悲しんでも詮無い、未来を開...
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子は母を選び生まると人の言ふ我に欠けたる一途とふ芯
平成二十五年七月三十日
1
まさか、そんなことあるまい。 ...
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わが内に今浮かぶことあの日々に汝が思ひたるそのことならむ
平成二十五年七月三十日
1
奇妙に確信した瞬間だった 歌と...
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香に充つるこの清明の秋日の置き去られたる今年は半月
平成二十五年八月四日
1
月を仰いで、言葉にし難い感慨のみ
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一の子の休らふところ仏寝るカルデラ上空五色の畑地
平成二十五年八月四日
1
九州に飛ぶ。秋色の阿蘇山、近づい...
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モダンなる巨人の風車一機のみが風をとらへて大車輪見す
平成二十五年八月四日
1
山稜に並ぶ白い風車たち。兄とは似...
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去年の旅子と巡りしか外輪山日暮れは去るらむ空港に降る
平成二十五年八月四日
1
前年にも次男と墓参。幸いにもまた...
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名をば呼ぶ心傾け空しき名空しけれどもわが恃む綱
平成二十五年八月四日
1
面影だけではなく、やはり名前を呼...
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理由無き夜の不安を凌ぎえて朝には呻く悔ひの数多に
平成二十五年八月十日
1
諦め、慣れてきたとはいえ、修正の...
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駆け上がる駅の階段ワサワサと光りの中へ消え逝きし影
平成二十五年八月十日
1
最後に見た姿。急いで走り去った。...
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一言も忘れまじとふ瞳して聞きくれし吾子この卓の横
平成二十五年八月十日
1
信じ切ってはいたけれど、どうして...
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「汝を祀るサイトを見し」と「汝が魂の訪れいる」と言ひくれし人
平成二十五年八月十六日
1
ひっそりと祀るサイトに訪問者あり...
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弥生尽高き航路を三日月の舟渡りたるはや西岸に
平成二十五年八月十六日
1
日々月を見ながら帰る 黙ってい...
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嵐来て見事なるべき花房の夭折のごと藤は崩れつ
平成二十五年八月十九日
1
この年の藤の花房の見事だったこと...
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六日夜ネットを切りぬ七日のみ残るひと日を如何に何処に
平成二十五年八月十九日
1
たとえ何月であろうと、くり返され...
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挽歌のみ湧き出づるかな長梅雨の隠けき日々の作用にやある
平成二十五年八月二十一日
1
静かな雨の日に心が集中してしまっ...
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心また震へる九月朝光に悲しきまでに花は彩なす
平成二十五年九月二日
1
8月にすでに9月をおそれている ...
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