士心さん
のうた一覧
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枝垂れ咲く桜を見にきた洛中で 動けなくなる連理の前に
平成二十一年四月二日
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夕まぐれ 児戯に紛れて君に触る 毎夜夢見る恋し腕に
平成二十一年十月十二日
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知恵の輪を弄んでる君の手が 解きたいのは僕らのことか
平成二十一年十月十五日
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さよならと笑って手を振る君のこと 見送る朝もこれが最後
平成二十一年十月十六日
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息詰めて金木犀を伐り落す これはカノジョの大切な花
平成二十一年十月十六日
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草原に流れ出でたる血の如く狂い咲いてる彼岸花らよ
平成二十二年二月十日
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オミナエシ 君に似てるといってみる 女郎花と書くことを知りつつ
平成二十三年六月十五日
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君のいう 鴨川は違う鴨川で 君想うひとも違う誰かで
平成二十三年六月十五日
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「七夕のイブ?」なんていう今日のこと 君は知らないサラダ記念日
平成二十三年七月六日
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死ぬときは貴方に傍にいて欲しい 言いしキミは今シアワセですか?
平成二十六年九月二十二日
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例えば今何処にいて伝える言葉はひとつだけ
平成二十九年三月二十六日
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肌に染む君の言葉の儚さを忘れさせてよどうか死人よ
平成三十年十一月二十六日
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狂わんと重ねる言葉の愚かさに気づかぬふりを、有難う。
平成三十年十一月二十六日
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ちはやぶる神のながせし血の如く 溢れ落ち逝く鞍馬の椛
平成二十年十一月十四日
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白じゃない半襟縫いし長襦袢 誰に見せるか和泉式部か
平成二十年十一月十四日
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君の無い夜がいつまで続くのか 会えるが先か狂うが先か
平成二十年十一月十五日
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止まらない咳 幼子の背撫でて 至らぬ母で御免と詫びる
平成二十年十一月十五日
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永遠に傍にいるよを 信じてた 君が誓った一昨年の今日
平成二十年十一月十六日
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手を伸ばす 見たこともない駿河湾 君が毎朝 眺める朝日へ
平成二十年十一月十六日
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悲しみの海で溺れて死んじまえ 意外とタフなわたしに叫ぶ
平成二十年十一月十六日
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