遠井 海さん
のうた一覧
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「だっこー!」と甘える子がうらやましくて五歳に抱っこをせがみ蹴られた
平成二十五年五月九日
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レゴブロックとメガブロックも繋がるし私らきっとやっていけるよ
平成二十五年五月十九日
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題詠 繫
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改憲を進めるならば真っ先に我が子を孫を戦場に出せ
平成二十五年八月十五日
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嵐などなかったような青空の下横たわる道路標識
平成二十五年九月十七日
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愛されてない安心に身を任せ冷凍のまま包まれており
平成二十五年十月四日
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トリックオアトリートと浮かれる子どもらとそんな祭は認めない母
平成二十五年十月二十八日
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ハロウィンて何?
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我を忘れ本能のままむさぼった罪の香のする焼きおにぎりを
平成二十五年十一月十二日
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何にでもなれる希望と引き換えに就職祝いの時計を着けた
平成二十六年一月二十二日
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テーマ詠 祝
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「モテたよー」とスクールバスから満面の笑みで出てきた第一日目
平成二十六年五月二十日
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現地校第一日目無事帰宅
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散らかったように見えたるこの部屋の見えぬ秩序を愛す住人
平成二十四年十月二日
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禁断の果実をひとくち食べちゃったお腹下したけど旨かった
平成二十四年十月四日
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言の葉であたしの「こころ」を連れ去った君の「からだ」に触りたかった
平成二十四年十一月十一日
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正解の見えぬ一票投じたり選挙を見せむと子らを引き連れ
平成二十四年十二月十六日
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明くる朝赴任地へ立つ夫よりいびきで愛を語られており
平成二十五年一月六日
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うるさい
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客のない観覧車回る遊園地エネルギーだけ消費しながら
平成二十五年一月十四日
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人道と絆と愛で放射能を語ると道を誤る気がする
平成二十五年二月十一日
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第一次反抗期真っ只中のサンドバックとして生きる日々
平成二十五年二月十二日
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柔らかな雨音いびきのずるずるに混じり奏でるぬくもりの歌
平成二十五年四月二日
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まっすぐな視線は魔物 射抜かれて中から溶けるわたしが崩れる
平成二十五年七月十二日
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題詠 視
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みずたまり次から次へ飛び移る赤い長靴はいたカエルは
平成二十五年十月十七日
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