村上さん
のうた一覧
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身内のみ絆ふかめて一年後瓦礫受け入れすすまぬ社会
平成二十四年四月四日
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マイクもつ手ふるはする新郎の髮からひとつ紙吹雪落つ
平成二十四年四月四日
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雨のあと黄昏そまる石鎚のたゆたふやうな横雲の空
平成二十四年四月四日
5
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どの客も釣り堀のごとケータイを差し出してをり都会の電車
平成二十四年四月四日
4
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人はみな薄着にビルは暑苦し節電いづこ真冬の東京
平成二十四年四月三日
5
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潮満ちて中州に群れる水鳥の羽やはらかく光る朝焼け
平成二十四年四月三日
6
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あかときにかへる漁船のたゆみなきエンジン音の春よぶリズム
平成二十四年四月三日
4
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かなしきほど同じ時刻に届きをり新聞配達けさも土砂降り
平成二十四年四月三日
7
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漆黒のピアノ火を噴き屹立す打鍵たくまし中村紘子
平成二十四年四月三日
5
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桜色に序曲はじけて春の宵「フィガロの結婚」いま幕あがる
平成二十四年四月二日
3
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腕ふとき佐渡裕の「運命」は剛毅豪快男の力
平成二十四年四月二日
4
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春霞菜の花越しに横たふる瀬戸のあをうみ絵手紙にせむ
平成二十四年四月二日
6
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春雨に濡れつ歩むもよきものぞ梅林かをる如月なれば
平成二十四年四月二日
5
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鉛筆も針と尖れる空気満つ入学試験開始直前
平成二十四年四月二日
3
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めづらしく降りしきる雪梅に積む見れば春よぶ牡丹雪なり
平成二十四年四月一日
4
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鍛へたる万本の脛走り去り伊予に春呼ぶ愛媛マラソン
平成二十四年四月一日
3
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床出てて垣へゆるりと寄る父はあはき陽の中金柑吸ひをり
平成二十四年四月一日
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正月は少し贅沢みくじひく占ひ好きの君の中吉
平成二十四年四月一日
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日だまりと木づくりの椅子のぬくもりにつつまれてをり子を宿す君
平成二十四年四月一日
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里山に桜も咲いた たらの芽だ たらふく食べろ たのしい春だ
平成二十四年三月三十一日
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