木綿さん
のうた一覧
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どうしてと聞けなくなった前よりもきみの表情読みとれるから
平成二十四年九月一日
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用意したことばはうまく言えなくて時計の針が進むばかりだ
平成二十四年九月一日
2
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ひたすらにシャツの模様をたどってる挙動不審にならないように
平成二十四年九月一日
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幸せが逃げるよなんて言われても逃がすものなくため息をつく
平成二十四年八月十日
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飛行機もビルもカラダも同等に脆い消えてく雲も同じく
平成二十四年八月十日
1
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逆向きに回る心をくい止める突然鳴りだすキッチンタイマー
平成二十四年八月十日
4
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いつだってしたから見上げて頼ってた甘えてみたくて座って話す
平成二十四年八月十日
1
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懐かしい石鹸の香 あの頃の記憶が一気に溢れて困る
平成二十四年八月十日
2
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はじめから将来の夢なんてない聞かれて無理につくっただけだ
平成二十四年八月八日
2
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いつもより濃い青色の海だからきっとメールは来ないと思う
平成二十四年八月七日
4
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今もしも溢しだしたら止まらなくなりそうだから早く離れて
平成二十四年七月二十日
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言葉より気持ちが大きくなりすぎて誤解されそうだから言えない
平成二十四年七月二十日
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どうしても上手い言葉が探せないだから結局「切ない」って言う
平成二十四年七月二十日
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真剣にガイドブックを見ないでよ最後の旅と言えなくなるわ
平成二十四年七月十八日
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お終いが怖いわけではないですと誰にあててか言い訳してる
平成二十四年七月十七日
4
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ゴールテープを切るんじゃなくてぐるぐると丸めてそこらへ捨てていきたい
平成二十四年七月十七日
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目指してたゴールが見えるもうすぐよ なのに止まっていたいのなぜか
平成二十四年七月十七日
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終わりへと知ってて向かってきたけれど 終わりの手前で躊躇している
平成二十四年七月十七日
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飽きたよと言えず楽しいふりをしてきみと見上げる今年の花火
平成二十四年七月十五日
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空っぽのグラスを見てるただ見てる 今他のもの見たくないから
平成二十四年七月十五日
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