かぐらさん
のうた一覧
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花房のさらりなを夜に吹きつけし逢いのきみとし通る倉坂
平成二十四年七月十二日
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もぞもぞと這い出したあと欠伸してトナーの替えを頼む夕ぐれ
平成二十四年七月十一日
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代わりの夜ひとつのらくら赤い茄子乳房をつかむもう愛してる
平成二十四年七月十日
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こころえにありて明日は散るものぞ髪のかおりのきみあらさない
平成二十四年七月十日
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ひきわらいに私の心は充ち果樹の落ちる嵐の夜の葉はひとつ
平成二十四年七月十日
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朝飯の支度を済ませて当季なきあなたの句から始まるわたし
平成二十四年七月九日
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2012年と平成24年ってややこ...
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浅き朝 あたたかいお茶 あなたの詩 環状線沿いとおのき渡る
平成二十四年七月九日
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風の国まずいされている二人だとその二人だけがとても重いさ
平成二十四年七月九日
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藍あいをしたのほうより被せれば浴衣を畳む男となりぬ
平成二十四年七月九日
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きみの目のやさしいことの希みなく「りぼん」を縛り置きにゆく夜
平成二十四年七月八日
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なつかしい夜に冷ゆるほほ染めゆかば葉々になりたき心ちりおり
平成二十四年七月八日
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ひさしくは天湿りけり寛容な樹はいつのまに翳おびつはも
平成二十四年七月八日
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あたたかい私の方を抱くことの渡り鳥こそ今夜のあなた
平成二十四年七月八日
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生きてゆく 夢九重へ一房が散ってゆくのを止められぬまま
平成二十四年七月七日
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アイリスは不妊の猫と知りながら任せて欲しく抱きしめるなお
平成二十四年七月七日
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あのひとの名残りに痛みあらざれば涙を堪え踊るのでしょう
平成二十四年七月七日
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ブラジャーに水滴充ちる夏の庭 匂りのとどくあなたの夜空
平成二十四年七月七日
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なるみの聖フランシスコは蜜柑まで黴してしまうやさしきお前
平成二十四年七月六日
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藍染めのわたしのこころのなか白芽もえつつ夏の始め燃えをり
平成二十四年七月六日
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彼女とは約束もなく合えたおり林檎の葉落ち地は充たされる
平成二十四年七月六日
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