西村 由佳里さん
のうた一覧
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自転車のペダルをゆっくり踏みながら笑いさざめく水曜の朝
平成二十九年二月八日
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閉じた目は何を見ている起きたなら教えておくれ夢の中身を
平成二十九年二月七日
16
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少しづつ耳を広げて知ってゆく言の葉のない音楽の名を
平成二十九年二月三日
12
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この星の誰とも会わない昼下がり誰も知らないお話を書く
平成二十九年二月二日
15
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椅子の背にもたれないよう気を付けて話し続ける先生を見る
平成二十九年二月一日
12
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とつとつとみそひともじを詠みながらどきどきどきと時を見つめる
平成二十九年一月三十一日
12
2月5日日曜日のNHK短歌(6:...
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あたたかな陽気にちょっと勘違いるりるり咲いた白い梅の木
平成二十九年一月三十日
10
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マフラーをぐるぐるぐると巻きなおし一歩ふみ出す強風の中
平成二十九年一月二十三日
11
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くるくると回り続けるかざぐるまみたいなつむじだ君のつむじは
平成二十九年一月二十日
7
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残忍な黒い言葉で染めてゆく童話のための白いノートを
平成二十九年一月十七日
12
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生垣に私のないしょを落としては幼き頃を想う雪の日
平成二十九年一月十六日
8
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スーパーの陳列棚で腕を組む買うか買わぬかシチューの箱を
平成二十九年一月十三日
6
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なぜですかどうしてですかこんなにもあなたのことを想っているのに
平成二十九年一月十二日
7
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あわあわの湯船にするっと身を入れてカナダの夜を思い浮かべる
平成二十九年一月十一日
6
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今日もまたお寺の小僧になりきって床を拭くのさたったかたかと
平成二十九年一月十日
11
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新年を迎える地球のそばにいて水星金星くるくる回る
平成二十八年十二月二十九日
8
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いつもより少し多めに拭いたから今年一番きれいなリビング
平成二十八年十二月二十八日
13
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持ち物はタオルとボール水筒とドキドキドキの私の気持ち
平成二十八年十二月二十一日
5
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すべき事がハイハイハイと手を挙げてやりたい事をのけものにする
平成二十八年十二月二十日
7
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カステラを切り分けながらふと思う山の奥住む子熊のことを
平成二十八年十二月十九日
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