西村 由佳里さん
のうた一覧
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携帯が音鳴らすたびチェックする図書館からの知らせ求めて
令和二年三月二十六日
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自らが流れているかと思うほどゆっくりゆっくり雲は流れて
令和二年四月六日
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目を閉じて思い浮かべる大切なあなたの耳や鼻やくちびる
令和二年四月二十九日
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空からの数限りないお届けはタンタンタタンの水の音楽
令和二年五月十八日
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自分より大事な人を想いつつ怒りおさめたあの日とあの日と
令和二年六月二十六日
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続けても続けて続けて続けてもそれでも続けて今日を迎えた
令和二年七月一日
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絶え間なく降り続く雨もしや空癒せぬほどの傷を負ったか
令和二年七月六日
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何年もひたすら絵本に取り組んで気が付けばもう我の人生
令和二年七月八日
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公園の白詰草の野の中の小道の中の赤い自転車
令和二年七月九日
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青色と白色のみの空あおぎ思い浮かべる小さなお話
令和二年七月十七日
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新しいマスクを試しに着けたくてお出かけをする用もないのに
令和二年七月十九日
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我思う 皆で作った料理には魔法のエキスがかけられている
令和二年七月二十一日
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ずいぶんと長い間のすっぴんさマスクをすればだあれも見ない
令和二年八月十九日
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声だけのつきあいだけど想像す絵本手に取り笑うあなたを
令和二年八月二十五日
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陽を浴びて絵本は静かに横たわる君が手に取る日を夢見つつ
令和二年十月五日
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会いに行くボクはあなたに会いに行くちゃんと言えるか分からないけど
令和三年二月十八日
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行くごとに梅の蕾がふくらんで春はもうすぐ春はもうすぐ
令和三年二月十八日
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杉の木にぐるり囲まれ息をつくここは頂ランチにしよう
令和三年五月三十一日
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六月はジューン水無月私には君を初めて抱っこした月
令和三年六月十日
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靴音を気にかけながら棚巡り借りた絵本はエリック・カール
令和三年六月二十四日
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