真山千展 さん
のうた一覧
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約束を守れなかったときのため小指が綺麗になくなる儀式
平成二十四年十月二十八日
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愛おしい貴方らしさが固まってできたハシビロコウの嘴
平成二十四年十月十四日
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マスメディア自殺報道 同じひと同じ名前を殺し続ける
平成二十四年十月十三日
2
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三行に殺されている昼下がり 畜生ただのインクの染みめ
平成二十四年十月十三日
3
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嘘をつく要領で飲んでください 小さな声ではっきりと医師は
平成二十四年十月九日
3
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敬称を外すことから始めよう君はあだ名にもつけている
平成二十四年九月二十五日
1
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開かれた世界で生きるあなたから多分わたしは生まれてこない
平成二十四年九月二十四日
6
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仄暗い白い巨塔を抜け出して少し明るい夜が眩しい
平成二十四年九月二十日
2
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手が止まり思考も止まり仕方なく缶コーヒーに手を伸ばしてる
平成二十四年九月二十日
2
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待つこともできないひとに飲ませたいブラッドオレンジジュースの苦味
平成二十四年九月二十日
2
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別れるか死に別れるかどちらかに向かってふたり歩み始める
平成二十四年九月十六日
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僕だけが氷の世界に住んでいて吐息は白く誰も見えない
平成二十四年九月十六日
2
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人生と金と時間を生贄に捧げて出来た悪魔みたいだ
平成二十四年八月二十二日
1
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魔術師の血の通ってない指先に薔薇が咲き乱れる春の夢
平成二十四年八月二十日
1
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無言ほど冷たいものはないでしょう厳しく強く窘めてくれ
平成二十四年八月十六日
2
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不正解知りつつ歩む僕の背をゆっくり冷める月が見ている
平成二十四年八月十六日
12
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御仏の前で拝礼せし僧の身に纏う風涼やかな風
平成二十四年八月十六日
5
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三年も変わらないならもう無理ねタンブラーの底覗いてごくり
平成二十四年八月六日
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どうしようどうしようが口癖になってしまったまたどうしよう
平成二十四年八月六日
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随分と物分りのいい君といて少し不安に揺れてる列車
平成二十四年八月六日
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