晴流奏さん
のうた一覧
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言えぬまま想い飲み込む梅雨空のまだ肌寒き夜風にも夏
平成二十三年七月二十六日
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堅牢な鎧の中で膝抱え君はいつまでそうしているの?
平成二十三年七月二十七日
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調律はあなた好みに抱き寄せて低く鳴かせて私はビオラ
平成二十三年七月二十九日
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追い風に強く帆を張れ何処までも航路は続く進めヨーソロー
平成二十三年七月三十日
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手の平に転がしたまま持て余す拾った小石の様な寂しさ
平成二十三年八月二日
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フリーペーパー歌集、うたう深海鯨...
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炭酸の気泡の中で笑み浮かべ君の手渡すお祭りラムネ
平成二十三年八月六日
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フリーペーパー歌集、風凪春夏秋冬...
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かき氷溶けゆく夏に君と見たやぐら太鼓の赤き提灯
平成二十三年八月六日
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フリーペーパー歌集、風凪春夏秋冬...
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無造作に割られた僕の純真は君の温度で溶けていくチョコ
平成二十三年八月十四日
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私のフリーペーパー歌集、面影純恋...
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眠そうに蝉の鳴き出す明け方の優しい本を静かに閉じる
平成二十三年八月十六日
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君の背に描く小さな片思い波打ち際のハートみたいに
平成二十三年八月十七日
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私のフリーペーパー歌集、溺れる金...
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君想う夜は長くてどきどきの分だけ増えるひつじまたひつじ
平成二十三年八月二十九日
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汚されたのでなく最初から汚れていた自分に気付いただけで
平成二十三年九月二十五日
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雑踏に繋いだ手と手千切られて過去は僅かに微笑んでいた
平成二十三年九月二十五日
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分け合えば甘く感じたまだ若い二つに割ったキウイフルーツ
平成二十三年九月二十九日
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月明かり睫毛の影は物憂げに君を縁取り疼く唇
平成二十三年九月二十九日
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雨宿りしているここに留まっていられぬ事も判ってるけど
平成二十三年十月六日
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誰よりもお慕い申す公式のルール通りに愛せない人
平成二十三年七月三十日
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生きて居る尊さがある今がある見て居て下さい駆け出す背中
平成二十三年七月二十六日
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形無き銃を手にして生き残りゲームは続く馬鹿らしくても
平成二十三年七月二十七日
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手の平の絹漉し豆腐大切にすべき想いに今頃気付く
平成二十三年七月二十八日
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