灰色猫さん
のうた一覧
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天雲のたゆたう海が満ちるとき君を迎えに来る舟がある
令和四年一月十二日
7
かかる句:たゆたふ、別る
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天上の雨の衣も蓑もなく荊の道はそこにあること
令和四年一月十二日
5
かかる句:田蓑
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あさつゆの水の命は恋ひ泣きて陽に焼かれえば凍りなむやな
令和四年一月十一日
7
かかる句:消える 命 わが身...
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あさとりの通ふ渋谷はまだ青く澄みし空気は鳥ばかり知る
令和四年一月十一日
9
かかる句:朝立つ 通ふ
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葦垣の乱るるままの破れ屋に妖しき笛を聞きにいかずや
令和四年一月十一日
7
かかる句:古る 乱る 間近し
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あしひきの峰に祀らる犬神は信ずる者も世も哀れまず
令和四年一月十一日
8
かかる句:山 峰
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また明日も飛鳥の川は一輪の死人の花を咲かせ流れむ
令和四年一月十一日
5
かかる句:明日 自分で...
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浅茅原つばらつばらと駆けめぐる芭蕉は夢はまだ駆けめぐる
令和四年一月十日
9
かかる句:小野 茅生 つばら...
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朝霞ほのかに肌にまとわりてピアノの森の水中をゆく
令和四年一月十日
8
かかる句:ほのか 八重 春日...
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あきつしま幽か大和の山水にこもる法師の仙境の琵琶
令和四年一月十日
11
かかる句:大和
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朝顔の穂先に咲きしむらさきの花を求める紫揚羽
令和四年一月十日
5
かかる句:穂
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疫病に臥し去る人の口惜しさがゐる日の来るを願ひ祈らむ
令和四年一月十日
8
『来る年への願いと抱負の歌会...
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秋草の結びし水の仙草を徒なす君の杯に盛らばや
令和四年一月九日
7
かかる句:結ぶ 水仙は毒草...
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秋風の吹きて散りぬる一葉に君が形見の歌つづるかし
令和四年一月九日
12
かかる句:吹上、山吹、千江 ...
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茜さす薄紫の黄昏に君と契りし絵空まばゆし
令和四年一月九日
8
かかる句:日、昼、照る、紫、君 ...
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水色の空へ帰った人々の恵みでしょうか砂漠の雪は
令和四年一月八日
9
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水色の炎に焼かれシベリアの凍った銃に果てる人々
令和四年一月八日
8
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水色の惑星ならば血の色が赤い呪いを解いてください
令和四年一月八日
7
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枯れたままはるなつあきふゆ散ることに抗い燃える一葉がある
令和四年一月七日
14
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手のひらを器のようにしませんか涙が雪の予報がでたので
令和四年一月七日
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