灰色猫さん
のうた一覧
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さようならカンパネルラよ激情よ僕は今宵を愛して眠る
平成二十五年五月三十日
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新緑に励まされながら生きていく また一歩また一歩 夏まで
平成二十五年五月二十五日
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物憂げな夕べを泳ぐ魚のようなぬめりが心に纏わりついてる
平成二十五年五月二十一日
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緑色の芝生が生えたテーブルが日照りに焼かれて梅雨を待ってる
平成二十五年五月六日
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瞬く間に出来上がってしまうならすべて壊して正しく歌いなおそう
平成二十五年五月六日
7
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世界中に数枚しかない幸運の券 僕らの手のひら いつも空っぽ
平成二十五年五月六日
6
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一千年後のやがて もし生きてたとしてもうやることは決まってるさ
平成二十五年四月二十八日
6
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まるで無声映画のようなスローモーションな絶叫を抱きしめる
平成二十五年四月二十八日
6
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その甘い石榴の咲く丘でやがてぼくら花開く 散る
平成二十五年四月二十八日
6
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悲しみがあまりに深くある夜も桜は緑に輝いていく
平成二十五年四月二十四日
15
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故郷の母なる山の御姿よ心深きを赤く灯せよ
平成二十四年十一月十日
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岩に座し日照り受けつつ川を釣る稚鮎掛かれば内臓を抜く
平成二十四年六月二十日
7
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この世界丸く四角く三角できっと私もそんな形だ
平成二十四年五月二十六日
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乳色に光る青葉の五月かなコーヒー?ブラック?クリープ!
平成二十四年五月二十五日
5
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図書館の猫にたじろぐ私が密かに憂う耐震強度
平成二十四年五月二十五日
6
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昨今の豆腐はどうもいけませぬ角のまぁるい乳色がいい
平成二十四年三月九日
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社会性、言葉、美しいもの、すべて愛して猪を追う
平成二十四年二月十九日
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呼ぶ声に縫われるように重なって月の浜辺でわたしは成った
平成二十四年二月十一日
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そらんじる温かさとは何であったか茜色とは何色だったか
平成二十四年二月十一日
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なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
平成二十四年一月八日
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