灰色猫さん
のうた一覧
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母といふ祈りにも似た感情を胸に宿して蟻を踏まない
平成二十八年十一月十九日
19
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旅立った風来坊は雲となり今日もどこかで涙してます
平成二十八年十一月十八日
19
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伝えたい言葉は沢山あったのに声がつまりて届けられない
平成二十八年十一月十八日
20
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今日もまた髭を剃らなきゃならないさ作りたくもない笑顔のために
平成二十八年十一月十八日
20
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雨笠をかぶった案山子がひっそりと荒れた田んぼでひとり泣きぬる
平成二十八年十一月十八日
25
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眠りたる母の棺をぽんぽんと楽器にしたる無垢な幼子
平成二十八年十一月十八日
32
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世の中に繋がり合える人がいる事が嬉しく会釈を返す
平成二十八年十一月十七日
20
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晴れの日も曇りの日でも雨の日も旗を掲げます見つけて欲しくて
平成二十八年十一月十七日
20
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美しい思い出たちが丁寧に並べられてるフリーマーケット
平成二十八年十一月十七日
25
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人間は潜在的に狂気だと戒めるごと虜囚の鎖
平成二十八年十一月十六日
17
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そう言えば肝試しのとき消えたよねあの子一体どこへ行ったの
平成二十八年十一月十六日
16
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六弦がぱりんと切れた瞬間の声はとっても裏返ってた
平成二十八年十一月十六日
18
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頑なに意固地になるほど世界から逸れてしまうよ手を繋ごうよ
平成二十八年十一月十六日
19
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恋しくて一人切りだと辛い時迷わず君の胸に還るよ
平成二十八年十一月十六日
16
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同じ時共に過ごして深まった目尻の皺の深さ愛しき
平成二十八年十一月十五日
30
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手首からほとばしり出る紅の凝血してゆく私だったもの
平成二十八年十一月十五日
15
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ギターケース草枕にして夜を越え自由を奏でる旅へ出掛ける
平成二十八年十一月十五日
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誰だって自分の国歌が一番と思っているはず君を歌おう
平成二十八年十一月十五日
15
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どうしてか挫けてしまう瞬間に心に届くあなたの言葉
平成二十八年十一月十五日
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身に潜む憤怒を込めて練り上げた鬼瓦を焼く火窯の焔
平成二十八年十一月十四日
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