灰色猫さん
のうた一覧
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わたくしはこの世のものでありません面をかぶりて祖霊と語る
令和四年八月二十六日
3
なぜ夜店にはお面が売ってい...
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美しい音色の琴であれるよう蛇の目の傘であなたを守る
令和四年八月二十六日
7
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来世には蛍を生きる予定です海を目指して飛ぶ予定です
令和四年八月二十六日
6
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今夜だけ弱さを見せてもいいですか少年兵の涙のように
令和四年八月二十五日
10
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虫たちが鳴いているかも分からない秋の声だけ聞こえるばかり
令和四年八月二十五日
3
海外の人は虫の声がわからないの...
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月光に蛍光灯に手をのばすただそれだけで人はきれいだ
令和四年八月二十五日
6
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夏の夜にてかてか光るコンビニはアクアリウムの水槽みたい
令和四年八月二十五日
8
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魚にも海にもなれぬ存在に生まれたことが歯痒いばかり
令和四年八月二十五日
7
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玄関を閉ざして眠る空っぽの心に朝が満ちる時まで
令和四年八月二十三日
9
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君を待つ二本の足でしっかりと愛を支える人間として
令和四年八月二十三日
8
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生き物を殺す資格を持っている爪をきれいに磨きあげる夜
令和四年八月二十三日
5
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傷つける資質しかない爪を持つシザーハンズのフィギアを愛す
令和四年八月二十三日
5
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ひっついたままの奥歯のキャラメルを味わうような思索に耽る
令和四年八月二十三日
7
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貝殻に痛みをひとつ植へつける赤き真珠を味わひたくて
令和四年八月二十二日
6
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ぎらぎらと制御のできぬ眼球が美を欲しては白昼をゆく
令和四年八月二十二日
5
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心臓で孤独が脈を打つている世界を壊す許しを得たり
令和四年八月二十二日
4
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醜悪に爪から腐つてゆくのです指が私を描き出すたび
令和四年八月二十二日
4
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優しげで少し寂しい声色でエヴァを愛した人ひとり逝く
令和四年八月二十二日
6
エヴァンゲリオン冬月先生役の清川...
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灰色の君の世界を今夜だけ彩る花火となって咲きたい
令和四年八月二十一日
8
アニメ色づく世界の明日からよ...
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鈴虫が眠りの鈴を終えるとき私の秋がまぶたをひらく
令和四年八月二十一日
3
バンプオブチキンのファイター...
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