灰色猫さん
のうた一覧
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月光を掬いとる手がぼくに言う(あなたはとても脆いうつわね)
平成二十九年三月五日
22
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如何にして鞘から抜かず生きれるかその為に日々一刀を振る
平成二十九年三月五日
20
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気を抜けば落下するごと懸命におのれを天へはこぶペガサス
平成二十九年三月五日
20
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上梓せし処女歌集を抱いたまま巨大なエイに呑み込まれよう
平成二十九年三月五日
17
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赤茶けた煉瓦作りのボローニャの斜塔をひとり黙々登る
平成二十九年三月五日
20
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箱ティッシュぬぐってくれたねぐちゅぐちゅと破れたぼくの恋の鼻水
平成二十九年三月四日
21
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幾度も魚の腸を裂いてきた刃物のひかり海へと帰す
平成二十九年三月四日
18
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雪のなか埋まった林檎が夢を見る(はるはもうすぐわたしのイブよ)
平成二十九年三月四日
22
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四つ葉だけ芽吹く野原があるという天使のような少女が戯む
平成二十九年三月四日
20
なっちゃんへ。
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行き暮れて春の星座を宿とせばスピカが今宵の主ならまし
平成二十九年三月三日
20
AimerのSpicaって曲好き...
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賀茂川にむなしく響く笛あれど三千世界に鬼は連なり
平成二十九年三月三日
18
陰陽師からです。博雅も博雅の笛に...
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早春の公園の隅ひっそりと摘む子らを待つ四つ葉が萌える
平成二十九年三月三日
23
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静かなる草木塔の石澄みに倒されし樹のことわりを聴く
平成二十九年三月三日
15
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丑の刻ましろき肌にふれたればあやしうこそぞものぐるほしけれ
平成二十九年三月三日
17
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陣屋にて忍び音を吹く敦盛の最期を知るや青葉の笛よ
平成二十九年三月二日
23
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一夜だけきみのこころの懐に破れた恋を流しにゆくの
平成二十九年三月二日
20
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きみの手の冷たさ痛し温めてあげたくなるの寒波の夜には
平成二十九年三月二日
19
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白肌は青き血潮を透く見せで火輪を受けし夏を待つらむ
平成二十九年三月二日
18
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香りたつ金木犀はつぼみ閉じしばしの冬を強く生きらむ
平成二十九年三月二日
19
健やかにお戻りになられますことを...
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ひとつぶのショートケーキが戴きし苺を最初に食べる君好き
平成二十九年三月一日
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これにて題詠100★2017全て...
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