灰色猫さん
のうた一覧
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思想から死んでしまった神様を心の奥に埋葬しておく
平成二十九年四月十三日
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肉体と卒業をした君のため僕はみなとで凪を歌うよ
平成二十九年四月十三日
16
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進化上海を忘れた植物の追憶として水杉はある
平成二十九年四月十三日
13
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心象に夕立は降る夏の日のほたるのひかりが途絶えし夜に
平成二十九年四月十三日
17
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名前なき流星があった証明にきわめて薄く瞳切られる
平成二十九年四月十三日
14
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千年後廃墟となった大阪をひとりで歩く孤独を味わう
平成二十九年四月十二日
14
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教室の恋の秘密は銀色のピアノの鍵に閉ざされたまま
平成二十九年四月十二日
16
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南国の夏が詰まったコルク瓶ただ砂浜に漂うており
平成二十九年四月十二日
14
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コカコーラ瓶を鳴らして乾杯す朝日がのぼる麦わら畑で
平成二十九年四月十二日
17
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正論がひとつ崩れてくれたなら優しい言葉を探しにゆこう
平成二十九年四月十二日
15
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流麗にひらがな記す書道家が心を込めておやすみと書く
平成二十九年四月十一日
14
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星々をさえぎることなく澄み渡る空気のような人になりたい
平成二十九年四月十一日
18
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苦しみに抗いつづける心へと白いタオルを投げ込んでやる
平成二十九年四月十一日
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労いの言葉をひとつ貰うとき贈りたくなる言葉が息吹く
平成二十九年四月十日
16
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河川ゆく蒸気船のごと進みゆく路面電車は海へと向かう
平成二十九年四月十日
14
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猫の爪ネイルを塗って少しだけ人類の苦労教えてあげる
平成二十九年四月十日
15
以前、ある方へお送りした歌です。
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あこがれがあこがれのまま居てくれる人がいること深く感謝を
平成二十九年四月十日
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天の川銀河系宇宙の片隅のきらめく海に折り紙の舟
平成二十九年四月十日
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うっすらと引き攣りながら微笑するわたしの仮面がシンクに映る
平成二十九年四月九日
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指先と指先とがふれるようわたしは水と密約を結ぶ
平成二十九年四月九日
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