灰色猫さん
のうた一覧
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淡海の花火の終わり祝祭は侘びしき月と私を残し
平成二十九年七月二十二日
20
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波風を越えたところに沢山の優しい幸が転がってるね
平成二十九年七月二十二日
14
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空梅雨に死んだトマトのひび割れに九州豪雨の爪跡を見る
平成二十九年七月二十二日
17
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しぼるほど檸檬をがんがんしぼるほど我が肉体に夏駆け巡る
平成二十九年七月二十二日
17
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作歌する言葉の海に溺れては歩兵のような言葉を掴む
平成二十九年七月二十二日
18
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どうしても許せぬ傷も受け入れてあるがままには詠えぬこころ
平成二十九年七月二十一日
19
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水茄子のハーレー仕様の精霊馬じっちゃん悠々帰ってきてね
平成二十九年七月二十一日
21
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雨乞いも祈りも無力でひび割れた田に立つ農夫は太陽睨む
平成二十九年七月二十一日
18
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明けの空冴え冴え浮かぶ三日月の欠けた部分が夜を惜しんで
平成二十九年七月二十一日
18
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世界には私と蝉しかいない朝ねむりへ誘う残響に落つ
平成二十九年七月二十一日
19
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桃缶をひとつ携え旅に出る新たな恋の予感覚えつ
平成二十九年七月二十日
18
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夏告げるその遠雷は幼き日わたしを叱った祖父の声に似て
平成二十九年七月二十日
21
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風呂上がりひとつしかない扇風機奪い合ってた双子の少年
平成二十九年七月二十日
23
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黒き雲畏れつ苦難に立ち向かうあなた明日が青であるよう
平成二十九年七月二十日
15
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秒針のリズムに溶けて白き肌静寂を破った夜もあったね
平成二十九年七月二十日
15
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遺言も遺書も残さず旅立った華やぐ風はあなたでしょうか
平成二十九年七月十九日
2
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乱舞するほたるのなかに君がいるおそらく群れで一番弱く
平成二十九年七月十九日
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お気にくだった方すみません。 ...
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讃えられ見張られている嗚呼イエスこの愛の夜にあなたは滅ぶ
平成二十九年七月十九日
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世界中ありとあらゆる美しい港を知ってる船長の筆跡
平成二十九年七月十九日
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笹竹の清か香りに包まれて愚者はひととき賢者を生きる
平成二十九年七月十八日
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