灰色猫さん
のうた一覧
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まっしろなショートケーキに乗っかった苺を最初に食べる君が大好き
平成二十九年十一月二十三日
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お砂糖とワインで煮込む初恋はすこし大人の苺のジャムに
平成二十九年十一月二十三日
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まんまるのケーキで祝う誕生日いちごの数がわたしの歴史
平成二十九年十一月二十三日
15
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この星はホワイトケーキ僕たちは一粒づつのかわいい苺
平成二十九年十一月二十三日
16
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そんなにも見つめられたら恥ずかしい苺みるくが流れるからだ
平成二十九年十一月二十三日
14
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木炭と光と影とパン消しとトルソーを追う白い指先
平成二十九年十一月二十二日
20
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かがやいて零れあふれて涙してきみの瞳は澄んだみずうみ
平成二十九年十一月二十二日
18
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指笛で語らう孤島のヤギ飼いは風に言葉の音色を乗せて
平成二十九年十一月二十二日
19
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果のない旅に疲れたその時はわたしのポトフ思い出してね
平成二十九年十一月二十一日
18
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晩秋の鐘が鳴りやむ帰り道ひとつの愛がこころに灯る
平成二十九年十一月二十一日
14
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雅やか紅葉を見上げ歩みゆくわたしの道はまだ燃えている
平成二十九年十一月二十一日
17
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とめどなくあふれつづける湧水の緑の如き水茎焼や
平成二十九年十一月二十一日
17
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誰ひとり抜刀できぬ大太刀をすらりと抜きたる若武者のあり
平成二十九年十一月二十一日
14
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憔悴し言の葉ひとつ生み出せず新たに湧き立つ渇望を待つ
平成二十九年十一月二十日
20
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淡海をつがいで泳ぐかいつぶり子らを背に乗せ冬を待ちおり
平成二十九年十一月二十日
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真白なる亡者の列がゆらゆらと並んでしまえばもう抜けられない
平成二十九年十一月二十日
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零れゆく涙の海に沈んでは呼吸の仕方を思い出せずに
平成二十九年十一月二十日
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君の手にぼくのものって書いておく強く握ってぼくのものだよ
平成二十九年十一月二十日
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音もなく降り積もりゆく雪として君の涙をあたためますね
平成二十九年十一月十九日
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愛してるあなたの声が泣いている築いてゆける手をとりあえる
平成二十九年十一月十九日
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