灰色猫さん
のうた一覧
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翳りゆく斜陽の空へ消されゆく紫煙に君の香り想いて
平成二十九年十二月十二日
18
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高き背の祖父の血潮を受け継いだ己の影におもかげを見る
平成二十九年十二月十二日
20
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ぬけがらのぼくのまぶたをひっそりときみは閉ざしてくれるでしょうか
平成二十九年十二月十一日
14
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山眠るもがりの笛を奏でつつ数多の命を土に眠らせ
平成二十九年十二月十日
20
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青春の母校はダムに沈めども校歌は今も胸を奏でる
平成二十九年十二月十日
16
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茜さす散りゆく冬の神木はぼくらのかわりに泣いているのだ
平成二十九年十二月十日
15
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おこたというゆーとぴあでぬくぬくとやすらぎ眠るねこふんじゃった
平成二十九年十二月十日
16
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紅色のゼラニウムが彩った冬の出窓のささやかな春
平成二十九年十二月十日
15
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いつの日かきっといつかがわからずにごろごろ猫に遊ばれてます
平成二十九年十二月九日
19
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掘りごたつかくれんぼした幼き日いまでは猫のねばーらんどに
平成二十九年十二月九日
16
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初雪の眩しき朝に残された夜を渡った子猫のあしあと
平成二十九年十二月九日
24
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膝に乗り抱かれたままで眠りたいひととき飼われる猫の夢見て
平成二十九年十二月九日
16
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餌やれど怯えるばかりの野良猫は癒えない傷を負ったのだろう
平成二十九年十二月九日
20
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優しさも温かいのも大好きです壊れるくらい人が好きです
平成二十九年十二月八日
19
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本当に今も昔も人間は可愛いものだと露神は笑み
平成二十九年十二月八日
14
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運命を映してしまう手鏡を恐る恐ると覗いた月夜
平成二十九年十二月八日
18
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そばにいて口癖みたいなふたりだね温もりだけが絆だったね
平成二十九年十二月八日
13
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冬風は冬風としてさびしいと僕らの扉を鳴らすのですね
平成二十九年十二月八日
18
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石蕗や月の明かりに散りぬれど春待つ夜の夢な忘れそ
平成二十九年十二月七日
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虫の音を引き継ぐ如くもがり笛山の眠りの子守歌となれ
平成二十九年十二月七日
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