灰色猫さん
のうた一覧
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茶を点つる音も途絶えし草庵のさめざめと泣く姫垣に雨
平成三十一年二月十六日
18
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青かりし父の残しし竹垣は今は朽ちつつ侘び寂びとなり
平成三十一年二月十六日
17
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草庵を抜けゆく風や茶を点つる主もあらぬ柴垣鳴らし
平成三十一年二月十六日
18
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悠久に西暦はある瞬刻に元号はある永遠はある
平成三十一年二月十四日
17
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西暦は太陽のよう元号は月光のよう照らされている
平成三十一年二月十四日
16
滝川先生、千映ちゃんありがとう!
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古に咲きし椿も落つ花も巡るまにまに春をまふらむ
平成三十一年二月十四日
18
ねんちゃって古語でごめんなさい!
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渇きゆくオアシスたちに弔いを勤めを果たした水辺に花を
平成三十一年二月十四日
21
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コンビニの夏の夜勤は涼やかなアクアリウムの水槽みたい
平成三十一年二月十四日
19
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吾輩は何処から来たのか吾輩何処へ行くのか何者なのか
平成三十一年二月十三日
16
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忘れえぬ君のおもかげこの春もまた優しげに微笑むのみで
平成三十一年二月十三日
16
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雲までの白い梯子を登りゆく風のつばさを休ませながら
平成三十一年二月十三日
20
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如月の冷たき雨が肌つたふ我がともしびを鎮むる如く
平成三十一年二月十一日
21
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姑と嫁がもめてるキッチンで尖りながらも花咲くサボテン
平成三十一年二月十一日
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おらが村コンビニすらもありゃすねえ嫁っ子なんて来るわげねいさ
平成三十一年二月十一日
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犬を飼う別れがあると知りつつも祖先がずっとそうしたように
平成三十一年二月十一日
19
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薄雲の仄かな月に照らされて夜を導く羊飼いの杖
平成三十一年二月十一日
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お互いの心に刺したこの氷やさしく溶けてゆきますように
平成三十一年二月十日
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白黒のノートのなかの落書きが大人になって虹色となる
平成三十一年二月十日
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ただ一度出会い別れるその人へ誠を込めて差し出す抹茶
平成三十一年二月十日
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いきなさいのんびりなんてしてちゃだめほんとのじぶんにあいにゆくのよ
平成三十一年二月十日
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