灰色猫さん
のうた一覧
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許されぬ恋と罪とが燃えていたデコルテだけがあなたとの証明
平成二十九年十一月三日
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弔いの心が生まれ人類は涙の意味を知ったのでした
平成二十九年十一月五日
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きっちりとマジックペンで書いておく君の背中にぼくのものって
平成二十九年十一月五日
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できるだけ鋭い爪で傷つけて別れを告げるきみはシャム猫
平成二十九年十一月八日
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満天の夜空に浮かぶ星座たち古代人らのポエジーあふれ
平成二十九年十一月九日
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みんなしてお城を建てる砂浜で彼は迷わず図書館を建て
平成二十九年十一月十日
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花束としてのワインを開けましょうあなたのいないこの記念日に
平成二十九年十一月十日
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枝の雪ほのか灯りで書に向うその真白さに墨は際立ち
平成二十九年十一月十一日
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舟として旅してゆけば優しさの聖地を巡る航海となり
平成二十九年十一月十一日
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自分とは何者なのか紐解けば巡りあうべき一冊はある
平成二十九年十一月十三日
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微笑んで三途の川の向こうから生き抜きましたねと褒めてください
平成二十九年十一月十三日
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破壊する使命を生きる怪獣に全うすべき死に様を見る
平成二十九年十一月十四日
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本当と嘘の狭間に安らぎの苺をひとつ置いておきます
平成二十九年十一月十七日
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太陽が神様だったと思い出すおねしょの布団がふかふかな夜
平成二十九年十一月十九日
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果のない旅に疲れたその時はわたしのポトフ思い出してね
平成二十九年十一月二十一日
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果てのない旅に疲れて想い出す温かかった君のポトフを
平成二十九年十一月二十四日
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かがやいて零れあふれて涙してきみの瞳は澄んだみずうみ
平成二十九年十一月二十二日
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真っ白な雪原に立つ七色は君へとつづく架け橋でしょうか
平成二十九年十一月二十七日
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眠れない午前零時の時の音にわたしもひとつ老いたのですね
平成二十九年十一月二十八日
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琴線を育てていこう悠々とイルカのように奏であいつつ
平成二十九年十二月二日
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