灰色猫さん
のうた一覧
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眠剤が効かない夜も待っているいつか許しが舞い降りる夜を
平成二十九年五月二十五日
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一度だけ抱きしめ合った肉体があなたのことをまだ覚えてる
平成二十九年五月二十六日
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液体を漏らさぬ皮膚があることでときどき僕ら海に焦がれる
平成二十九年五月三十日
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近づけば近づくほどに傷ついて瞼の裏の笑顔思い出す
平成二十九年六月一日
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横浜の中華街の肉まんが激しく冬を主張している
平成二十九年六月三日
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美しい大和言葉を響かせようカタカナ言葉は傍らに置き
平成二十九年六月六日
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春でなく真夏でもない七分袖手首の傷は晒されたまま
平成二十九年六月六日
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ワイシャツの口紅愛し昨晩の秘密をひとつ手洗いをする
平成二十九年六月八日
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晴れ渡る雲ひとつ無き蒼穹が物悲しくて虹を生み出す
平成二十九年六月九日
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恋をする事が狂気であるのなら私はもっと狂ってやろう
平成二十九年六月九日
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祈るごと鎌を合わせて餌を食む蟷螂どもに我が罪を見る
平成二十九年六月十三日
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「蟷螂の卵の高さに予感する真夏の...
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恵まれた国家に生まれ恵まれた教育を受け死ねるということ
平成二十九年六月十七日
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「ストリートチルドレンに見る貧困...
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ひらがなの雅な歌を詠うより大地に根ざした歌を詠みたし
平成二十九年六月十八日
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「古語知らず文語も知らず口語にて...
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竹林の篠突く雨の庵にて治世を憂う黙せし翁
平成二十九年六月二十六日
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白薔薇の可憐なドレスを身にまといソステヌートを奏でる少女
平成二十九年六月二十六日
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世界から紙の書物がなくなる日その日のための栞を作ろう
平成二十九年六月二十八日
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常識に踊らされずに楽しみを見つけ出すんだ狂え少年
平成二十九年六月三十日
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人の目を気にして生きる悲しいね虚構に生きる人形だよね
平成二十九年七月二日
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先駆者に学びながらも常識を常に破壊す狂人であれ
平成二十九年七月二日
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雨あがり澄んだ世界の片隅で僕にとってはあなたが虹で
平成二十九年七月三日
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