灰色猫さん
のうた一覧
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愛のない国に生まれてしまってもきっとあなたを月は見ている
令和二年十月一日
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巡礼をするかのように満天の夜空に浮かぶ月の帆船
令和二年十月三日
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砲音が止まない野戦病院で家族を想い折り鶴を折る
令和二年十二月十四日
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ありもせぬ正義の声に泳がされ自分を失くす事の危うさ
令和二年十二月十四日
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捻じ曲がった嘘の情報を流して他者...
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ほっこりと湯船に浸かるそのたびにぼくらは戦闘能力を脱ぐ
令和二年十二月十五日
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偏見と分からぬままに差別する己の思想が空っぽの人
令和二年十二月十五日
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危険なのは自分は正しいと思い込み...
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病む心つれなき世をば渡られず銀の髪をば逆立てて生く
令和二年十二月二十日
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海月の儚き夜は星かすみ標なくせし恋路のごとし
令和二年十二月二十二日
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聖誕祭母とふたりで祝いをり父に供えしビール共に呑む
令和二年十二月二十四日
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注文していたケンタッキーの都合で...
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うたのわの友は賀状をなにもかも手書きにやると心を感ず
令和二年十二月二十七日
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ひさびさの休みの日には会いたいな海を眺めてやさしくなろう
令和二年十二月二十八日
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ちょこっと走る。
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豚ばらをくつくつ煮込み大根に染みし味はひ父の味かな
令和三年一月七日
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亡き父が作った大根と豚バラの角煮...
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黄昏のジャングルジムの天辺でいちばん星を奪ひとりしぞ
令和三年一月七日
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冬空へ向かひて咲きし花々を占ふために摘むはいとほし
令和三年一月八日
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海に浮く海月のように生きたいな漂うままに歌を歌って
令和三年一月八日
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眠るべき宵に目の冴え眠剤の粒の白さに明星想ふ
令和三年一月十一日
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樹を愛すことが出来るということは地球も愛せる証明だろう
令和三年一月十三日
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花々に心がありと想はれば心も晴れて澄み渡るべし
令和三年一月三十日
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へし切様、おかえりなさいませ! ...
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君ありし時には見えし君のなき時には見えぬ彗星を追ふ
令和三年一月三十日
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ほかほかと湯気立つ畑の畦道に芽生ゆる草と春を待ち侘ぶ
令和三年二月二日
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