灰色猫さん
のうた一覧
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少女らのひとつひとつの手のひらに桜を描き足す老易者
令和二年三月六日
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春風を紡ぎあげては桃源の夢と現をやさしく結ぶ
令和二年三月十八日
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手折ってはいけないさくら手折ってはいけないさくら君のようです
令和二年四月二日
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蕾から散りゆくまでの儚げな桜の命のその凄まじさ
令和二年四月八日
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KEN様へ。書架の本は借りられた...
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一輪の桜を贈ってくれまいか髪へ飾りに来てくれまいか
令和二年四月九日
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桜咲くやさしい春はありふれた恋人たちを特別にする
令和二年四月十日
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愛よりもきれいなものがこの星に進化史上にあってたまるか
令和二年四月二十二日
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レントゲン撮影台に寝転べば発掘される遺骨みたいだ
令和二年五月三日
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冗談を仰られても困りますあなたが月の出身なんて
令和二年五月十六日
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涼しげな水辺のほたる美しく私は夏に惚れてしまった
令和二年六月九日
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蛍の歌会はじめました! 幼...
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ほたる火が誰かを想う恋歌ならなんてきれいな合唱だろう
令和二年七月一日
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蛍の歌会、投稿投票頂いた皆様感謝...
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反目し道を外れた十代を亡き父のため生き直せたら
令和二年七月十一日
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※ 滝川先生へ。御歌感謝です。 ...
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青春のポカリ片手に二度とない君との夏をがぷがぷ飲んだ
令和二年七月十六日
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この胸に今なお巡る遠い日の声にならない真夏の果実
令和二年七月二十日
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潮風の香りがします銀色の海を渡った異国の硬貨
令和二年七月二十五日
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歯車の一部を生きるときどきは甘いケーキに癒されながら
令和二年七月二十五日
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美しいランプとなって灯しあう苦難の道が途切れぬように
令和二年八月四日
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この世には私だけしかもういない燃えゆく蝉の残響の中
令和二年八月七日
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力なく転がる蝉とゴミ箱とそれを見ている立秋の木々
令和二年八月七日
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天国の案内板に従って歩くだなんてもっと生きたい
令和二年八月十九日
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