元円さん
のうた一覧
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無理をするなと咎められるその度に視線を落とし唇を噛む
平成二十三年七月三十一日
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少しくらいの無理をしても、自分の...
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ストレスも愚痴も評価もない日々が安心すぎて不安にもなる
平成二十三年七月三十一日
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身体的にはクリアできそうですが、...
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得たものに感謝できずに喪失にいらつく顔が硝子に映る
平成二十三年七月三十日
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口では綺麗に話せても、喪失感は隠...
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なにひとつ思い出のない夏なのにきっと記憶に残りつづける
平成二十三年七月二十九日
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どこに行ったわけでもない。 病...
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手や足が少し回復するたびに我が儘になる自分の心
平成二十三年七月二十九日
6
少しずつ回復しはじめると、あれも...
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前向きとか後ろ向きとかいうけれどとにかく今を凝視するだけ
平成二十三年七月二十八日
1
今をベストを尽くすだけ。 それ...
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怖くても不格好でも踏み出した小さな一歩で自由を知った
平成二十三年七月二十七日
5
自分の意志で歩く素晴らしさを知る
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安心を棄てて勇気を手に入れた車椅子から立ち上がった午後
平成二十三年七月二十六日
13
6月17日。フリーハンド歩行の許...
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理学療法士の「動きました」の一言に息も忘れて指を見詰める
平成二十三年七月二十六日
3
一生懸命に足の指を看てくれた理学...
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飛び散った自信の破片を一つずつ拾い始めた六月一日
平成二十三年七月二十六日
7
自分の足にさあこれからだと語りか...
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命令と祈りの区別もつかぬまま「動け」と脚に話し掛けた日
平成二十三年七月二十五日
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今は動くようになってきましたが、...
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ダイジョウブ五文字にやどる言霊にすべて委ねた発症の夜
平成二十三年七月二十五日
10
脳出血発症の夜。ドクターも家族も...
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生きていくための小さな自信さえ手からこぼれた五月二十九日
平成二十三年七月二十五日
13
入院した当日を思い出しながら詠み...
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塹壕に蠢めく兵士さながらにコールの止まぬ深夜病棟
平成二十三年七月二十四日
5
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婆さんをあごで使ってこっぴどく小言を貰う寝たきりの爺さん
平成二十三年七月二十四日
2
そのまんまです。
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独り居のうつつの暮らし受け入れず夫の話し繰り返す老婆
平成二十三年七月二十四日
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おばちゃんが一生懸命に旦那さんの...
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ぬばたまの衣かたしき宵闇に月も宿れと蝉時雨ふる
平成二十三年七月二十四日
7
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はちす葉の露と消えゆく玉の緒の恋に焦がれて蝉の鳴くらむ
平成二十三年七月二十四日
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蝉といえばはかない命の象徴ですね...
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また一年生きていたよと年寄りが挨拶交わす夏祭りの夜
平成二十三年七月二十三日
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縁日の明かりに映えるほろ酔いの浴衣姿のきみの横顔
平成二十三年七月二十三日
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今日は近所の町内会の夏祭りに行っ...
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