環さん
のうた一覧
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薄闇のホームを抜けて無灯火の車両に淡き春の陽の満つ
平成二十三年六月十三日
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少しずつ回る観覧車デジタルの時計は3時11分です
平成二十三年六月十三日
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とどめたくもとどまらず去る船は長く永く波紋を残しゆきたり
平成二十三年六月十二日
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東光飯店・四五六菜館 中華街は街のつづきにゆるやかにあり
平成二十三年六月十二日
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交差点の傍らに立つ郵便ポスト 行き合ふ自動車は絶ゆることなく
平成二十三年六月十二日
2
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淡雪の降る山国を離れ来てやや暖かきふるさとの風
平成二十三年六月十二日
5
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つぎは、ひらつか、ひらつかです人のまばらに立つ車両降る
平成二十三年六月十二日
1
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はくたか・とき・東海道線と乗り継いで小田急線の青き縞見ゆ
平成二十三年六月十一日
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山の端も田の面も紅き夕影を見せてひとすぢ白きセスナ機
平成二十三年六月十一日
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わたしには昨日のあなたの微笑の理由がわかりかねて 月面
平成二十三年六月十一日
5
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ゆきどけに水面はあり冬舗道ひかりを受けていづこにも空
平成二十三年六月十一日
4
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乾杯の声テーブルにゆきかひて淡きビールのにがさ噛み締む
平成二十三年六月十一日
5
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回転する欲望 回る寿司見つめ少しさみしく鯵の皿とる
平成二十三年六月十日
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美容師の刻むリズムは軽やかにわたしの髪はもうただの 景色
平成二十三年六月十日
4
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ふるさとの駅に迎への自動車のあることそこにただ あることの
平成二十三年六月十日
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夢のなき街をくぐりて地下鉄は仄かに青く暮るる地上へ
平成二十三年六月十日
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舞ひ降れる雪に埋もるる米原駅にスプリンクラーはかなく水を
平成二十三年六月十日
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鈍き音軋ませ緩く止まりたる老いし車輛は雪降る中に
平成二十三年六月九日
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尾長もつ胸の曲線なめらかに白く交はる雪原を見つ
平成二十三年六月九日
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ほそぼそとわだち頼りに踏みゆきし昨日の想ひ除く除雪車
平成二十三年六月九日
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