たつかわ梨凰さん
のうた一覧
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裸木の青い身体を仰向けて相呼ぶ声す音なき夜よ
平成二十三年十二月七日
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「泣かない」と震えるそばの肩越しに波のうえへと ほら月が散る
平成二十三年十二月六日
7
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街灯は線香花火のごと垂るる恋を送るは我のみにして
平成二十三年十一月三十日
7
線香花火とは随分時期はずれですが...
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愛すとふ苦しみ知ぬ憐れさよ空に抱かれぬ卓の花薔薇
平成二十三年十一月二十九日
6
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太陽の炎が世界を覆う日も我から拭えぬ君の細部は
平成二十三年十一月二十三日
5
色から連想して歌を詠みます…十二...
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まだ息をしているビルの残骸に残れる愛をふたりは辿る
平成二十三年十一月二十三日
4
色から連想して歌を詠みます…十一...
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想い出は密かに捨てんと雨音に君と交わしし杯を注ぎぬ
平成二十三年十一月二十日
7
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永住の星を訪ぬる旅の途中ふたり出逢いし砂粒の上
平成二十三年十一月十五日
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色から連想して歌を詠みます…十色...
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いにしえの女神の涙が染めたのか罪の深さに海は美し
平成二十三年十一月十五日
4
色から連想して歌を詠みます…九色...
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抱き合えば対となる痣濃くなる夜消えゆくまでを惜しみ眠らん
平成二十三年十一月十五日
2
色から連想して歌を詠みます…七色...
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カルメンがくわえるための薔薇を刈り小瓶に蕾さすという愛
平成二十三年十一月十四日
5
色から連想して歌を詠みます…六色...
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一度触れられれば崩れ戻れないそんな怖さがあなたに分かる?
平成二十三年十一月十三日
1
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蜃気楼に棲みたる君を奪い去り永久の長さの砂漠をゆかん
平成二十三年十一月十二日
5
色から連想して歌を詠みます四色目...
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通り雨触れて過ぎゆく街路樹は一人の女の顔して立てり
平成二十三年十一月十二日
6
色から連想して歌を詠みます…三色...
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やわらかに新芽芽吹けど手折るべき人の来るまで名前は持たず
平成二十三年十一月十一日
5
色から連想して歌を詠みます…二色...
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ぬばたまの闇の深みに吾である塵と塵なる君が戯る
平成二十三年十一月十一日
4
色から連想して歌を詠みます…一色...
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黄金の雨ダナエを抱きしその愛を求めしき降る銀杏に立てり
平成二十三年十一月四日
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銀杏の葉が散る様子に、ゼウスが黄...
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秋空は野ばら咲く日のため澄みてそこへ開ける理由は問わず
平成二十三年十一月四日
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しろたえの褥大地に敷く頃はこの恋ともに眠らせたまえ
平成二十三年十一月二日
8
気が早いけど。この恋が冬を越えて...
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こんなにも冷たいものか君の居ぬ日々へと向かう今朝のドアノブ
平成二十三年十一月一日
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