こはぎさん
のうた一覧
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手の甲にキスするだけの気遣いが淋しくもあり風邪ひきの君
平成二十三年五月二十六日
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キスをするたびに揺らいで流された巧みな君と重ねてく罪
平成二十三年五月三十一日
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水分で満ち満ちた空気 嫉妬している君に似た重さと甘さ
平成二十三年五月三十一日
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すれ違い ほんの少しの違和感に沈んで泣いて本物と知る
平成二十三年六月一日
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「手に触れて良い?」それだけが言えなくて無言で奪う帰り際の手
平成二十三年六月二日
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耳たぶの下に唇這わすだけ君の無防備なスイッチの場所
平成二十三年六月六日
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さよならをしてしまいたい引き摺った恋は恋ではなくなってゆく
平成二十三年六月六日
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遥か宇宙から見れば僕らの距離は微かな誤差だ 永遠に似た
平成二十三年六月七日
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触れる人も居ない艶髪梳かしつつぽかんと胸に閑古鳥啼く
平成二十三年六月七日
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重力に負けまいと頬持ち上げて君の隣を死守する決意
平成二十三年六月八日
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全力で広げた両手は思うより大きくて君に届いてしまう
平成二十三年六月十日
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さよならを言われるために一万秒待ち続けてる駅前は、雨
平成二十三年六月十日
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朱の鳥居くぐり抜けてくくるぶしは夕焼けに染む 僕の初恋
平成二十三年六月十日
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鳥籠のなか目を閉じた日常で心は君に羽ばたいている
平成二十三年六月十一日
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終わらせる方法なんて知らなくて君の心の変わるを待つ日
平成二十三年六月十四日
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目覚めてはあなたが居ない現実に慣れてゆく日々 赤い目をして
平成二十三年六月十五日
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眠るたび君を忘れてしまいたい願い虚しくまだ君が好き
平成二十三年六月十七日
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あの時に終わってしまったさよならに気付けずにいた 気付かずにいた
平成二十三年八月二日
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いつまでも浮かぶは君のことばかり さよならの日に消したい記憶
平成二十三年八月四日
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元気さを演出してみる 胸の内溜まる澱みを嘘にしたくて
平成二十三年八月四日
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