染季さん
のうた一覧
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門の前待つの上履きシンデレラ君来るはずの次の鐘まで
平成二十五年五月三十一日
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冷たいと言いつつひらく指の隙風にかわって埋めてくれたら
平成二十四年三月十八日
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立つ鳥も忘れ物なら置いて行け君ありし日の泡の欠片を
平成二十四年三月十一日
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卒業生が言うことでないとは思いつ...
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向かい合う壁はまだ見ぬ雪の色秋を知らずに過ごした席で
平成二十三年十月三十日
6
風流を見過ごしながら、日々室内で...
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もぐりこむ布団の奥のつま先が冷たい、いいの私ひとりで
平成二十三年十月二十七日
10
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月重ね幾度の雨にふられたらかすむ涙はとまるのですか
平成二十三年十月二十四日
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セルフ朧月夜。
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秋のはを濡らすながめは水無月の君だけ好きな季節にも似て
平成二十三年十月二十二日
7
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カーテンを揺らすくらいの悲しみが借りた歌にも色づいている
平成二十三年九月十六日
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自分も気づかない心持ちを、歌って...
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砂屑をさらう白波指の間をこぼれ落ちては夏よ往くなと
平成二十三年八月三十一日
6
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数え唄覚えた頃にとおをこえ月日も追わず人は前向く
平成二十三年七月二十八日
8
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なき君の代わりに我が咲くからと薔薇の香まとい霞む花の背
平成二十三年六月二十五日
7
花束の中で、いつも引き立て役な霞...
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指差した星に貴方は置いてきた夜ごと会えてももう届かない
平成二十三年六月二十日
5
手放さなきゃならないものを、絶対...
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神様が忘れ物した地上には愛しさという概念がある
平成二十三年六月八日
6
それが何から生まれるものなのか、...
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光射す庭を求めて空を飛ぶ足元の地がそれと知らずに
平成二十三年六月七日
4
地球だって、外から見れば青い庭。
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助けてと告げずに燃えた星の子は涙に代えて自分を落とし
平成二十三年六月六日
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寝入りから迷子のままのうた悼み今朝の雲間に空の墓標を
平成二十三年六月三日
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大したものではないけれど。
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冬越えた梅雨の人肌恋しさは若葉や花の無垢に酔うから
平成二十三年六月二日
4
無性に淋しくなる季節。
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引きずられ埃が絡むタコ足の電気コードね会社のパパは
平成二十三年五月三十一日
5
コンセントのママも、怒って熱くな...
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待ちかねた花の一夜に散る様を忘れゆくたび恋は実りて
平成二十三年五月二十六日
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薄曇り今日は会えない太陽も私を探してくれるだろうか
平成二十三年五月二十六日
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月になれたら、同じ空にいられるの...
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