横雲さん
のうた一覧
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おちこちの露草の露払ひたり思ひ消すべき恋にやあらむ
平成二十三年八月二十六日
8
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人影を受けて零れし青き露朝の恋とて月草摘めり
平成二十三年八月二十六日
4
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女郎花吹かれてすねて匂ひたつ手折るや袖の露に濡るるも
平成二十三年八月十六日
4
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なが頬に触れて色増す月影に魂祭る夜の静もり更けぬ
平成二十三年八月十五日
8
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焚きそへて夢にまさらむ面影に逢ひて語らふ魂ぞかなしき
平成二十三年八月十五日
3
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さえのぼる月ことそひてたのむかな星の恋する夢覚めざらめ
平成二十三年八月六日
6
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星合の空に眺めてつきづきしなにうらやみて待ちくらすべし
平成二十三年八月六日
6
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夜蝉鳴く木の下道に立ち竦み君を訪ぬる闇路に迷ふ
平成二十三年八月三日
8
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濡るるかな降る蝉時雨包まれて聞けばかなしやうすき衣の
平成二十三年八月二日
5
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かつ忍びかつは乱れて髪洗ふまづかきやりし指なつかしや
平成二十三年八月一日
5
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黒髪の濡れたるままの洗ひ髪涙混じるも君は知らじな
平成二十三年八月一日
8
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うれしくも吹きくる風の涼しさに君を偲べば夏の暮れ行く
平成二十三年七月三十一日
6
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夢覚めてあけてむなしき玉櫛笥身に残り香の夕化粧かな
平成二十三年七月三十日
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水打ちて待たるるままに忘れ水絶え間絶え間の影ぞ偲べる
平成二十三年七月二十八日
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露に濡る庭の下葉の風涼し袖干し侘ぶる夕端居かな
平成二十三年七月二十七日
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夕立の一むら過ぎて吾が恋のふりにし涙袖を濡らしき
平成二十三年七月二十七日
7
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うれしきも憂きも便りのあるやなし涙に暮れて夏の夜の更く
平成二十三年七月二十六日
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山深くたづねきつれば隠れ里忍ぶる声のもりて聞こゆる
平成二十三年七月二十六日
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空しきは空蝉の羽や暑の見舞ひ音をなきくらし濡るる袖かな
平成二十三年七月二十五日
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薄衣すそのの草に吹く風を偲ぶ便りに月の影落つ
平成二十三年七月二十五日
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