横雲さん
のうた一覧
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雪分けてぬかるみ踏みて二の午の稲荷に供ふ品揃へたり
平成二十六年二月十六日
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春の夜を徹し積もるやたぢろぎて深さ諭してふすま雪踏む
平成二十六年二月十五日
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淡雪の舞降るバレンタインの日消しやしぬべきおもひつもれる
平成二十六年二月十四日
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雪消えし野に下萌えてさしも草わぶる思ひの人知らずして
平成二十六年二月十三日
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人待つや紅梅枝に咲き満ちて夕べの空は月浮かべける
平成二十六年二月十二日
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春寒の闇に添ひたる冷えし指絡め握るや影の揺らげる
平成二十六年二月十一日
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夕羽振る料峭の風しむほどに寄する身恋し道行きの夢
平成二十六年二月十日
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掻く雪の果てしなきかと伸ばす腰空の青きに春の香を聞く
平成二十六年二月九日
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春きぬといふより雪の降り積みて松に置く花カサリと落ちぬ
平成二十六年二月八日
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冴え返る風をいたみて萎ゆる日やあひ見むことをめもはるに思ふ
平成二十六年二月七日
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霞しく春浅き野に下萌のはつか色づく花茎摘みぬ
平成二十六年二月六日
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残る雪けぬまに結ぶ文来たり咲まふ面影冴返る朝
平成二十六年二月五日
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春立つ日花に埋もる死化粧に嘆き消すかの雪舞ひおりぬ
平成二十六年二月四日
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ぬばたまの闇路に迷ふ身にしあれば儺やらふ声もあだに聞こゆる
平成二十六年二月三日
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身のうさをしらばや人の尋ねこむえこそ契らね冬果つる夜は
平成二十六年二月二日
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隠沼に冬の名残の夢とどむ水鳥の澪ありし夜の面
平成二十六年二月一日
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蜆汁吸ひて寒明け待つ朝にあふひたのみてうつせ貝つむ
平成二十六年一月三十一日
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一枝に春しきぬるや早咲きの梅数輪に染し心も
平成二十六年一月三十日
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待かねて夢に面影立ちそひぬ春の契りの遠からずして
平成二十六年一月二十九日
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ぶつ切りの鰤の粗煮に酔ふほどに誘ふ柚子の香うたたねの夢
平成二十六年一月二十八日
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