横雲さん
のうた一覧
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林深み宵待草の群れ咲きて歩める道の暮るるを惜しむ
平成二十四年九月二日
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高原の蓮華升麻に寄する恋人知れぬこそ色やさしけれ
平成二十四年九月二日
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落葉松の梢にかかる秋の雲白きひとひら動くともなく
平成二十四年九月一日
3
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群れ飛びて頬掠めゆく秋茜ゆるやかなれる牧草の丘
平成二十四年九月一日
3
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囀りの揺らす木陰に君も居て語れる秋のいかに待たるる
平成二十四年九月一日
1
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秋桜のゆうるり揺るる花野道辿りて訪ぬ木漏れ日の卓
平成二十四年九月一日
2
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満ち足りて去り行く君のかんばせに名残惜しめる星月夜かな
平成二十四年九月一日
2
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指させる彼方に飛びて行かましや触れむばかりの星月夜なり
平成二十四年八月三十一日
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木間にも秋刀魚の煙流れ来る昼の宴の歌ぞかなしき
平成二十四年八月三十一日
3
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山裾に千草の花を拾ひつつ想ふ心のいかに哀しき
平成二十四年八月三十一日
4
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夕陽さす浅間の裾に色草の漏らす吐息や幽かなる風
平成二十四年八月三十一日
2
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一人来て木陰にあれば蜩の鳴くや頻りの愛しきは秋
平成二十四年八月三十一日
4
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夕空に形崩しゆく鰯雲人の心のうつりてゆくや
平成二十四年八月十九日
4
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空蝉の世は常なしと思へどもむなしきからを濡らす恋かな
平成二十四年八月十八日
2
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命なり花に遊べる秋の蝶萩のたもとや露けかるらむ
平成二十四年八月十七日
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思ひしもつれなき人を忘れ草蕾のままに魂送りゆく
平成二十四年八月十六日
5
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たのめしに色なき風の身にしみて忍ぶる色のうらめしき秋
平成二十四年八月十五日
4
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音高く降り来る雨の墓打ちて袖の濡るるか人恋ふる秋
平成二十四年八月十四日
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交みたる蜻蛉の夢とまどろまで面影追ひて幾夜明かしつ
平成二十四年八月十三日
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蝉穴の乾きて虚し秋かけていひしばかりも薄き羽衣
平成二十四年八月十二日
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