たえなかすずさん
のうた一覧
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逢いたくて来たあのひとのサンダルに湘南の砂詰まっていたり
平成二十三年七月八日
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競泳用プールの底の太陽のこむら返りで夏は始まる
平成二十三年七月八日
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羽つきのロリエだからって飛べるとは限らないけど助走はしてね
平成二十三年七月八日
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ジュリアナの吊り天井にかつて月 あの頃ぼくは薄ねずみ色
平成二十三年七月八日
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女ども架空の恋の顔をして人生だけは信じてをりぬ
平成二十三年七月八日
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カントリー・ロード射たれたGジャンをはだかで羽織った七月が来る
平成二十三年六月三十日
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美しい身の振り方は マニキュアの最後の一滴固まったまま
平成二十三年六月二十九日
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見えそうで見えない程度に脚を組む今宵のきみの呼び名三日月
平成二十三年六月二十九日
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去年とは口紅の色変えたとか夏の失敗あげてみせてよ
平成二十三年六月二十九日
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新宿のホームにひさしく海はない 恋の湿度があっただけだわ
平成二十三年六月二十九日
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をんなども架空の恋の顔をして人生だけは信じてをりぬ
平成二十三年六月二十九日
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はつなつが女の子なら蛾を掴みたかぶる僕は晩夏なんだろ?
平成二十三年六月二十六日
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トンネルで最高失速 関東もこれが最後と泣き出したから
平成二十三年六月二十六日
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空からの微粒子霧と呼んだ日は私もきみの頬を濡らすわ
平成二十三年六月二十六日
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スプライトときおり投げて海沿いの道 走ったら負けなんだから
平成二十三年六月二十六日
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イノセントガール晴れないわたしたち受話器のむこう落雷の音
平成二十三年六月二十六日
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夏痩せをしてるあたしの身代わりに夏太りするあなたが嫌い
平成二十三年六月十五日
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ほらそんな顔をしないで 自販機のホットの缶はやがてコールド
平成二十三年六月十五日
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西向きの部屋はひとしくあかるくてぼくのさみしい影がなかった
平成二十三年六月十五日
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今日は潮すこし混じっているせいで傘がほしいの湘南レイン
平成二十三年五月二十四日
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