やぐるまさん
のうた一覧
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自販機のてんてんと点る待合で百鬼夜行の訪いを待つ
平成二十三年一月十九日
7
入院生活そのさん
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桃くるむぷちぷち潰せばそこここで老女咳きこむ小さな世界
平成二十三年一月十九日
2
入院生活そのに
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降車場で勝手に育った仙人掌を何も言わない雪がうずめる
平成二十三年一月十九日
6
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過不足を百まで数える浴槽で鏡の国のガールになりたい
平成二十三年一月八日
3
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素足で駆ける最終カーブの眩しくて滞空しているドラゴンフライ
平成二十三年一月五日
3
高三、最後の体育祭、最後のクラス...
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ハルシオン手放せぬ父の書斎から調子っぱずれなHELP!が漏れる
平成二十三年一月三日
9
父は音痴ですがビートルズは大好き...
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身動がず椽色の沼底にねむる少女の曜変天目
平成二十三年一月三日
4
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落葉に網状の骨あらわれて手向ける人なき風葬の庭
平成二十二年十二月三十日
6
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風が止み鯨の耳骨の標本に霧笛の震えが目覚めよと告ぐ
平成二十二年十二月二十八日
7
歌会に参加しよう!と思って作った...
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でめきんの青墨の腹きらきらと盥の中で読点になる
平成二十二年十二月二十七日
6
まだまだ話したいことが沢山あって...
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あの国と同じかなしみ背負いつつ架空戦記の天に在る月
平成二十二年十二月二十五日
5
特に批判めいた意図はないです。
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一億の渡り蝶たち南下して妖精王の凱旋謳う
平成二十二年十二月二十二日
7
渡りで有名なオオカバマダラの別名...
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平均律と純正律をきき分けてざくろ爆ぜるにかかずらう耳
平成二十二年十二月二十日
5
何度も読み返したつもりで誤字が…...
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薄明の駅ビルの底もしもしいまなにしゆう、なんちゃあしやせん
平成二十二年十二月十八日
4
地元高知の方言です。たまに無性に...
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シンプルな罵声も尽きて横倒しのサブウーファーが脈打っている
平成二十二年十二月十七日
5
ちなみに私は怒ると黙りこむタイプ...
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英単語ほうりだしても雨止まず熱帯果樹の学名うつす
平成二十二年十二月十六日
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高校の図書室が好きでした。
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遺伝子は戦っているいつまでも夜明けまであと十八時間
平成二十二年十二月十五日
2
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朧化とスラング捨てた美少女のアイコンが問う魂のこと
平成二十二年十二月十五日
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朴訥にサンタの手紙を父訳すフランセーズは青虫みたいね
平成二十二年十二月十五日
4
我が家に届くサンタさんからの手紙...
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ピースマークの形した菓子を食う私を蔑む片足の鳩
平成二十二年十二月十三日
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