ライテウさん
のうた一覧
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赤い傘 とじられるとき君の手が小さくみえたもっと雨ふれ
平成二十三年二月九日
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きっかけがほしい たしかにきみはひかりなれば ずっととおくにいたり
平成二十三年二月八日
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はっと鳴るピアノのように君のこえ 違う誰かを呼んではいたが
平成二十三年二月八日
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いまきえた雪のことだけおもいだせ 思い出せない微熱の理由
平成二十三年二月四日
3
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やさしさがうっとうしいね ぼくは僕で爆発物をもちあるいてる
平成二十三年二月一日
3
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ああこれが最後の夢か最後まで公衆電話をでられなかった
平成二十三年二月一日
5
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ひとりきりじゃいられなくって夏みかん酸っぱくって 海に行きたい
平成二十三年二月一日
5
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いれものが壊れるころに墜ちる星ふたりはきっと知らないけれど
平成二十三年一月三十日
6
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真夜中にグリコーゲンが足りなくて準特急に乗れない二月
平成二十三年一月二十九日
1
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くだんないことだけ言えばいい夜に森では野生が生まれては消え
平成二十三年一月二十七日
3
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ゆふぐれを想へば君はそこにゐて 君の影さへ踏めない二月
平成二十三年一月二十日
5
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白鳥が翼広げたそのときに赤子はきみを呼んでいたかな
平成二十三年一月十九日
3
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一匹の蟻にも命はあるものか 二本の指でつまむたましい
平成二十三年一月十二日
3
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段階を踏んで僕らは傷ついて真夏にはもう乗れないシャトル
平成二十三年一月十一日
2
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灰色の脳みそだけが知る季節 美しいもの、つまり幻想
平成二十三年一月十一日
5
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アンテナは誰のためにか立てられて爪をたてないための優しさ
平成二十三年一月十一日
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電光も見えない日暮れ 冬の空君の瞳が見つめるデネブ
平成二十三年一月十一日
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翼など無いかもしれぬ 君の背に降る雪ならばぼくが払おう
平成二十三年一月十一日
5
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地上とは 空の底のようなもの明るすぎてもみえない光
平成二十三年一月六日
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臓器とか神経だとかは見えなくてぼくを支配す夕暮れをみる
平成二十三年一月六日
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