細井香さん
のうた一覧
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梅干を仕込む香りの青色に誘われ梅と砂糖重ねる
平成二十三年六月二十七日
2
人生初の梅ジュースの素を仕込む。...
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夜の色伴い深くなる花の香りを夢に持ち込みたくて
平成二十三年六月十五日
4
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簡単に世界を捨ててくれるなと諭す木の花 香り際立つ
平成二十三年六月八日
5
逃げたくも逃げる場所なきニッポン...
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夏咲いた冬のリュウゼツランの実は残す名残るを否定せず生き
平成二十三年二月七日
4
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「君がため」万能薬の言い訳で責め立て痛むのは互いだな
平成二十二年十二月二十三日
4
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優しさのネコを被りて逆鱗を覆えど位置を探る者あり
平成二十二年十月二十八日
3
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気持ちより多く砂糖を効かせたし家族想いし田舎の煮物
平成二十二年十月一日
6
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一日の不安は風呂へ溶けたのか洗顔料の泡で占う
平成二十二年九月二十九日
3
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いっせいに束ねて咲きし曼珠沙華駅で寄り添う乙女らのごと
平成二十二年九月二十八日
5
離れて咲く乙女も、またさもありな...
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「してあげる」「やってあげる」とメールにも覗けた君の上から目線
平成二十二年九月二十八日
3
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「五年もは経ってないよ」と言う程に逢わず知らずがあり過ぎたけど
平成二十二年九月二十八日
2
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差別なぞ意識なきまま憧れた「虎のバター」に未だ焦がれる
平成二十二年九月二十一日
6
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連絡をするたびにタイミングがずれて「終わり」と神の告げる四年目
平成二十二年九月十九日
7
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「治ったら連絡する」とのたまうか「アル中は完治しないけどね」
平成二十二年九月十八日
2
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緑やら青しか見えぬ模様入りガラス越し眺められる小鳥
平成二十二年九月十八日
4
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明るさへ恋がれることをごまかさず伸びゆく草を刈るか私よ
平成二十二年九月十七日
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好みたる味噌の種類は差し置きて日々飲みたきが君の味噌汁
平成二十二年九月十六日
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伏線を読む度に泣く小説を風呂へ連れゆき汗をかきぬる
平成二十二年九月十六日
2
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常識はワタシであると言う方に顔だけ向けていたはずなのに
平成二十二年九月十五日
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明らかに夜の夢だとわかるのに思い出に組み込まれた不安
平成二十二年九月十五日
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