滝川昌之のお気に入りの歌一覧
うすべに
石楠花の花芽にも似てたおやかに 墨色凛と尼僧の穂先
6
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みをつくし
高齡者 接種と重なり ひと試煉 問はず語りも噛み合はずして
20
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ななかまど
秋の風どんなに悪さしようとも風をいなして芒の穂群れ
9
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トウジさん
仕事着に洗濯タグを見つけ時今更めくや寡住みやな
3
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南都
工場も空も昨日も蜃気楼コスモスの海沖に漂う
3
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卓
雨だれの おとの音聞きて便り読むはやく落つるは雫か我か
2
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び わ
修業とは忍苦求めて多観越え自分を捨てる百難の谷
3
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アガサ
十六夜の月を待たずに逝く猫の 痩せた躯にちゅうる抱かせ
4
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横井 信
背表紙を静かになぞる疲れ眼に霞んだ文字の金曜の夜
9
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樟明子
いつまでも續ゐて終はり見えぬまま力拔かねば生きてはをれぬ
2
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アガサ
難病の 愛猫さすり 見上ぐれば 幾重もかかる 涙の寒月
6
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うすべに
ゆっくりと石段のぼる老婦人 過ぎた年月かみしめている
5
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可不可
ブリリアントカットが光を吸ひこんで 吐きだす虹は永遠へ架け橋
8
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トウジさん
小隅より見つく一葉セピア色修学旅行小部屋の五人
6
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只野ハル
ヨーヨーマのバッハが終わるのだけれどまだ眠れない今夜は冷える
8
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只野ハル
その月を君が見上げるその月を僕も見上げる君のようだと
8
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稲千代
ほろほろと傘を打ちたる秋雨の音をききつつ一人ありけり
8
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ななかまど
手にかけし林檎を愛する農人は多少のキズは玉にキズです
8
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みをつくし
やうやうに金木犀の香運び來る風すきとほり街は秋色
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ながさき
法華経の 一句なりとも 身で読みて 生死の海を 乗り越へ征かむ
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