御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
只野ハル
せんべろの軒醒め侘し吐く息に白く霞める冬の月かな
8
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茂作
蜘蛛の巣に掛かりて殘るわくら葉を くるりと廻す柔らかき風
14
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横井 信
吹き荒れた夜風に落ちた山茶花の朝陽に濡れる白い花びら
11
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うすべに
雨上がり 釣瓶落としの夕闇に濡れ落ち葉踏む重い足音
8
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茂作
團栗を拾ひて見せる幼子に 歌ふ媼なの輕きソプラノ
16
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灰色猫
吠えるほど孤独になれる夜空には隠れぬ月がありますように
9
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横井 信
雨を呼ぶ風のあそんだ公園に秋の深まる銀杏の並木
15
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滝川昌之
冬ざれの 田畑癒すか 小ぬか雨 鎮魂とばかり 土に滲み入る
11
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橘
うなだれて濡れるがままに雨を浴び皇帝ダリアなぜに立ち咲く
17
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へし切
もう秋の虫は鳴かぬか 季は過ぎ 布団の温もり 恋し朝かな
13
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葛城
明けきらぬ霜月の朝を降りつのる山茶花時雨に冬思う頃
21
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うすべに
うららかな低い陽ざしに香り立つ 去りゆく秋の黄色い小菊
8
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葛城
さめざめと女泣くかに通り雨過ぎたる跡の紅葉いろ濃く
8
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朝比奈
去る者は日々に疎しか俤もそびら向けるがごとく薄れる
16
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さいおん
吾背子与 二人見座者 幾許可 今宵月乃 嬉有益
7
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ななかまど
うすあかき顔に染まりしかぐや姫里人見あぐ望月の空
12
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秋日好
里早生の青き柑子の香にも似て手を止め見入るまろき清冽
8
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灰色猫
魂も世界もとても美しいそれが禁忌の時代の詩集
10
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ななかまど
片脚で立ちて靴下はくことを今朝も挑みてわが心押す
9
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葛城
冴え冴えと雲の間を昇り行き世を照らすなり白き望月
11
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